短い文章
□愛を語れるほど、まだ素直にはなれない
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「ハッ...、やっぱヘタクソだな」
初めてのハズなのにうまくこなすものだからちょっと腹が立った。
それに初めてのハズなのにうま過ぎる。
他の奴とヤってんのか?
そう思うと腹が疼いた。
胃が悪い訳ではない。
イラつきか。
何に対して?
思いつくのは1つだけ。
こいつが俺以外の奴の前でこういう顔をしていると思うと、ムカついた。
嫉妬なんて、それほどまでに鬼道ちゃんにハマってるなんて...、
「何を考えている?」
問われた言葉に赤の瞳を見上げた。
「別に、....っぁ!」
「嘘だな」
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