恋愛ウォーター
□*.クリームソーダ
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「えっ!!?ミカコって吉田の告白オッケーしたの?????!!」
---:*-壱果 胡桃[イチカクルミ]
十七歳 高校二年生、
クルミと親友の柳瀬 愛[ヤナセマナ]は昼休み、弁当そっちのけで他クラスの女生徒の話に没頭していた。
「うんー、先週の金曜日に返事返したみたいだよー。」
「だってミカコ矢野のこと好きだったんじゃないの??!」
「うんー、どうなんだろーねー。」
「不思議だ…」
そういってやっとクルミは紙パックのジュースにストローをさした
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「じゃね、クルミ。」
「あ ヤナちゃん、部活頑張ってね!」
「ありがと。」
「……(本屋寄って行こっかな。)」
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「いらっしゃいませー。」
学校と家のちょうど中間にある本屋にクルミは足をのばし、
漫画コーナーを抜けながら目当ての場所を探す
「(雑誌てドコだっけ・・・)」
パタンッ・・・・
後ろで何かが落ちる音がし、振り返ると漫画が一冊、クルミの足元に落ちていた
「あれ・・ぶつかったっけ…??」
呟きながらクルミはしゃがみこみ、たった今落ちた漫画を広いあげた
「(あ・・・これクミが面白いって言ってた・・・買ってみようかな…)」
クルミがしゃがみながら考えていると―・・・
「イタッ・・・!」
頭上にかたいものが当たり、落ちた物体を探すと・・・・
「漫・・・画・・・・・??
また・・・?誰―・・・・「あぶねぇっっ!!!」
――――」
ドサ・・ッ
バサバサバサ…ッッ・・・!!!!
「あ・・・・・ぁ・・・の・・え・・・・」
突然知らない男に後ろから押し倒されたのと、大量の漫画が落ちてきた動揺と困惑から、クルミは今の状況を把握することで精一杯だった
「あの・・・あ・・・・・ありがとう・・・・ございます・・・・・・?」
「いやー、わりぃーな!!」
「え??」
「もなかぁぁぁーーーーーっっ!!!!」
「げ」
怒声をあげてこちらに向かってくる二人組みの男に"もなか"と呼ばれた男は、クルミを三秒ほど見つめると、クルミの手を引き、無理やり立たせると手をはなし、大きめの声で二人組みに言葉を放った
「このコ、アニキの彼女。」
「は?」
「えっ」
静寂が回りを包み、きょとん,としたクルミと二人組みの顔が男に向けられる
それを気にせず男は言葉を紡ぐ
「そんでさっきあんたらがオレを突き飛ばして落ちた一冊でたんこぶつくってさ、」
「・・・・・・」
男たちの顔がみるみる青くなっていく
「苛ついて落としたこの大量の本で危うく怪我するとこだったんだよね―」
「・・・・ぁ・・・」
「今日アニキ17時には帰ってくるんだったっけなぁー。」
「あ・・・・ッ・・・・わ・・・・・分かった!!!!分かったから!!!!!今日のとこは俺らはかえるから!!なっっ????!!」
「おっ・・おぉう!!!」
慌てて本屋から出て行く二人組みを笑顔で見送りながら男はクルミにむかって一言放った
「行くぞっっ!!!!」
「えっちょッ・・・・―」
そういって走り出し、クルミはわけが分から
ず後を追った
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