DETRAYAL
□SMOKE
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『……殺……害…?』
「……」
警察官達は静かに頷いた
『…うそ…
殺害なんて……
…………スモーク…って…?』
「今世界中を騒がしてる殺人鬼です
一人なのか、団体なのか、
男なのか、女なのか、
なにも情報が得られない事から我々はそう名付けたんです
…………煙を掴むのと同じ………
……………smoke(煙)と…」
『…………そんな…』
「……おい、」
今まで喋らなかった長身の警察官がもう一人の方を小突いた
「お…おぉ、そうだな…
とりあえず…現場へ……」
『………』
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『な…!!!』
シルクは息をのんだ
両親も家も
血まみれだった
『…こんな……』
シルクはその場にぐずれ落ちた
『…ひどい……こんなのって…』
「……我々はこれで…」
「…………」
二人の警察官は一礼すると現場を去った
『………っ…』
シルクの瞳から一滴の涙が零れ落ちた
『………うっ…ぐすっ…』
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「あらーシルクちゃん久しぶりー
どうぞ、あがって こっちよー」
---ローラ・バーナー:47
『…よろしくおねがいします』
「いいのよー
どうせマイケルといても暇なだけなんだからー」
今の状態では家に置いとくのは望ましくないと判断し、近所のバーナー夫妻にシルクとギルはしばらく引き取られる事になった
『あ…お兄ちゃんはまだ帰れないみたいで…』
「大丈夫。
シルクちゃんは何も気にしないでいいのよ。」
「おぉ、シルクちゃん、
来てたのかい、」
---マイケル・バーナー:47
『おじさん…』
「また美人になったねぇ。
夕飯は食べたかい?」
『あ…まだ…です…。
お腹空いてなくて……』
「いろいろあったもの。
無理もないわ。
今日はもう休みなさい。」
『ありがとうございます…
おやすみなさい…。』
シルクは軽くお辞儀をすると案内された部屋へ足を運んだ
『……はぁ…』
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「可愛そうにあの子……」
「バートン夫妻は人に恨みを買うような人達ではなかったが……」
「あのスモークよ、そんなこと関係ないわよ。」
ガチャッ…ン…
「ギルくんかしら?」
「だろう。
開けてやりなさい。」
「えぇ。」
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「ギルく―………っ!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
『!!
おばさん―…???!』