神と世界

□じゅう
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title:最初の試練




息を切らせたどり着いた場所。


そこは見渡す限り水だった。




「かろうじて・・・対岸が見えるかな?」



なんだかうっすら向こう岸が見える・・・気がする。


しかし問題はこの見渡す限りの水。


どうやって向こう岸まで行けばいいんだか。



「だってボートとかないし。代わりになりそうなものもないし」



視線を下に向けるとそこには石。



「・・・・・・・・・」



ボチャン



「あ、やっぱり沈むよね」



投げた石は当然沈んだ。


どうすればいいのか考えて考えて、私はふと気付いた。




「これってもしかして『試練』ってやつ?」






気付くのが遅いとか言っちゃ駄目。

駄目ったら駄目。




ま、気付いた所で向こう岸まで行ける方法を思い付くわけじゃないんだけど。



いい方法も思い付かないのでとりあえず私は・・・。



「えい、とう!やっ!」




ボチャ 


ボチャ 


ボチャン!



手当たり次第に石を投げ込んでみた。


意味はない。

もちろんない。


だっていい方法思い付かないしさ。


暇なんだ・・・。








(あ、なんか石投げるの楽しくなってきた)
(他に石、石)
(これだけあればいいかな?さ、やりますか)
(せーの、ていっ!)
 

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