キリリク小説

□Love Cheat★
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Love cheat★





季節はそろそろ温かくなった頃だ。

それでもまだまだ肌寒いと感じる。

そんな日曜の朝。



外を見てみれば晴天の空で眩しい限り。

「…ふぁ…眠」


何を好んで、この朝っぱらから…と神崎は思うが。

約束は約束、と言葉を飲み込む。

つーか、約束っつっていいのかどうか。


事の発端は昨日。

学校で暇つぶしに姫川とたまたまやったトランプ勝負。


夏目には敵うはずないと散々言われ、ムキになって。

それでも、たかがトランプ。
くだらねぇとやり続けたわけだが。


何でか、一度も勝てなかった。


絶対何か細工してたに違いねぇ…


とか、今更だが。


「もう一回」と何度も頼み込みリベンジをしたのはオレ。


それにつけこんだか。

姫川はしまいには

「なら…オレがこれに勝ったら明日付き合え」

とか言ってきやがって…。


今日に至るというわけだ。


「…くそっ。で?どんな用件だぁ、朝っぱらから」


「まぁ…そう嫌な顔すんなって。神崎…」

「無理だろ、常識的に考えて」


不機嫌そうな神崎とは相対して、その約束の主姫川はニヤニヤと嬉しそうな表情をして神崎の横にいた。


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