11/11の日記

19:37
今日はポッキーの日だって!「男鹿と古市と姫川と神崎」
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古市と男鹿



「…ばぶ」

「ナニ食べてんだよ、お前ばっか…」

「え、何って…。ああ、これね。ポッキーだよ。新作出てたから買ってたんだけど小腹空いちゃったんで、今のうちにと思って…」

古市の手にあるのばポッキーの箱
休み時間。
教室内でさっきから古市がぽきぽきとそれを食べながら携帯を弄っていた。
男鹿と机の上に座るベル坊は凝視して、我慢できなくて古市に問いかけた。

「ばぶー」

「え?」

「だから自分ばっか食べてないでオレにも寄越しやがれ」

ぽきぽき

「寄越しやがれって言われてもねぇ…これで最後っていうか…」

話を聞きながらも食べ続けていたためかいつの間にか残り最後の一本になっていた甘いココアチョコ味のポッキーを古市は食べながらも苦笑ぎみに答えを返し、箱の中の空になった袋を逆さに向けてみた。

「なにー、いつの間にっ…ならそれをよこせ」

「え」

言うが早いか男鹿がガタンと椅子から腰を上げて

「ん」

古市に顔を近づけて来たかと思えば古市がくわえ残り半分にも満たないそれをがじがしと食べた。

ぽきぽき

「……ん」

「……甘」

距離が近まれば当然唇が触れ合う感覚。

古市は呆れながらも照れる。

「…まったく…場所考えてよ」

「ん、何がだ。たく…これじゃ足りん。ポッキー買いにいくぞベル坊」

「バブ!」


いくらなんでも教室内。

クラスの視線が痛々しいじゃないか。
と、古市は苦悩するが男鹿は唇をペロリと舐めながら文句を言うとベル坊を抱き上げてずかずかと足を進めて教室を出ていった。

「まだ、もう一袋あったんだけどね…。ていうか待てって!まだ授業あるんだからっ」

さすがにまだ授業も続くのだ。
古市はポッキーの箱を持って慌てて二人の後を追って教室を出ていった。




++++++++姫川と神崎

「…という事があった」

「…見てたから知ってる」

「ほら、お前のだ。食べろ」

「…はっ?」

「は、じゃねぇ。ほら、食べろって」

「むぐ…」


姫川は半ば無理矢理に白いポッキーの先を悪態吐く神崎の唇に押しあてる。
当然言葉を遮られた神崎の眉間がしかめて寄るが、仕方がなくも唇をあければ神崎はパクリと食みつき。
ぽきぽき…と食べ始めた。

「……ん、お、これはっ」


神崎は慣れた味に気づき目を見開いて食べるペースを上げた。


「さすがに気づいたか」

「気づくも何もヨーグルッチの味じゃねーかっ、味誤るもんか」



そう言いながらもう一本取ればぽきぽきと食べる。


「つーかよ、こんな商品でてねぇよな?」

「ああ、専属パティシエに作らせた。」

「作らせたって…おいおい、いいのか既成製品だぞ一応…」

「そんなものはオレには簡単なことだ」

「あー……だな」


相変わらずの金に物を言わせたであろう相手の様子に神崎は呆れる。


それにしても、しっかりとヨーグルッチの味わいが広がり食が進むというか…

神崎はぽきぽきと食べていた。



「ストップ」

「あ?」

何本目かの時、姫川から静止がかかり、神崎は半分ほどそれをくわえたままに姫川を見た。

と同時、近づく姫川の顔。
「っ…おいー…っ解りやすい展開してんじゃねーぞ…こらっ」

「何がだ。始めに聞いただろ。今日こんな事があったと…そのためにわざわざお前の好きな味で作らせたんだ。てっきり了承したのかと思えば…往生際が悪い奴だな」

「うるせぇ…っテメェはロールパンでも食ってろ。」

「……あ?」

がじがじと急いで口にくわえたポッキーを食べ進めギリギリと姫川の顔を押さえて止めていたが、食べ終わりニヤリと笑う。

「食べ終わったぜ、残念だったなー」

「……」

姫川の顔にある手を離し、ざまぁwwと言い吐けば神崎は立ち上がる。
が、次の瞬間、手を掴まれた。
そのまま引き落とされたかと思えば重なる唇。


「っ…!?んーー…っぷは…っテメェ、ポッキーねぇだろっ」


慌てて顔を振り払い神崎は睨み付けるも、不敵な表情の姫川にギクリと身体が強張るのを感じる。


「…予定変更。オレのポッキーまだだろ…食べさせてやるよ神崎」

「なっ…な、なな、なんつー変な下ネタっ…を!つーか離しやがれバカ…っ」

「折角の計画が台無しだから却下。ほら口開けろって…」

「い、や、だ」げしっ/蹴




終?


今日はポッキーな日らしいですね。短編かいてみました。
くだらなくてすみませーん。
あいかわらずイチャイチャ喧嘩していればいいと思います。

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