12/25の日記

17:03
X'mas小説★「MerryX'mas/古男鹿」
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今日はX'mas

男鹿の家でX'masパーティーをやった。

毎年お邪魔するけど、今回はベル坊やヒルダ、ラミア、アランドロンが居たりするからいつも以上に賑やかだった。
悪魔にも少しは考えるもんでもあるかと思ったが、それもないようで、寧ろもっと気にしろよとツッコみたくなるほどだった。

「クリスマスって毎回こんなだよな」

ふとソファーに座りコーラの入るグラスを持ち、そんな賑やかな様子を眺めている男鹿が言ったから古市は楽しんでいる中から視線を向ける。

「え、何が?」

男鹿がグラスを口元に運び傾けて一口飲んでから息を吐いた様子に古市は隣に座った。

「ケーキ食べて何かチキン食べて。あとプレゼント?」

「まぁ、それが主流だしなぁ」

「カップルとかならあれだろ?デートコースでイチャイチャするイベント。最終的にホテル行き?」

「…男鹿、ストレート過ぎだよそれ」

「でも間違ってはいねぇだろ」

「うーん…間違ってはいないかな」

「つーか、悪魔にクリスマスっておかしくねーか?」

「あー、それはねぇ。一応クリスマスってキリストの生誕の日だし」


「だよなぁ…ベル坊は喜んでたからアレだけど。魔王さんとかよ」

「あー…でももうクリスマスパーティーやっちゃってるじゃん」

「だよな。あいつらも気にもならないようだし、な。」

「うん」

本当に。

おかしな光景だけど、ベル坊は装飾品に飾り付けられ点滅するライトできらびやかなクリスマスツリーに楽しそうな声を上げているし、ヒルダさんやラミアもクリームたっぷりのケーキを可愛らしく変貌して食べている。

今日という日くらい悪魔とか忘れてもいいと思う。

変な言い方だけどね。


「ていうか、男鹿は楽しんでる?」

「あ?…まぁ、一応はな」

「一応って」

「あ、いや、オレはベル坊を楽しませてやりてぇから、そっちばっかり考えてたから…」

「ああ、成程ね。」


素っ気ないようでちゃんとベル坊のことを可愛がってるんだなと改めて思える。


「やっぱ、男鹿って優しい奴だよ、うん」

「何…っ、そ、そんなんじゃねぇよ」


どこか照れた様子の男鹿がムキになり声をあげて否定するから古市はそのいつもの姿と違う様子に可笑しそうに笑った。



ホント可愛い奴だよな


そんなことを思いながら。


「さて、ケーキ食べよっか男鹿」


「あ?おう…」



今日はクリスマス


とてもとても楽しい日



Happy MerryX'mas!

2013★






ほのぼのになったかな(^。^;)
なってるといいな。

お読み下さってありがとうございました。

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