頂き物・捧げ物

□多夫一妻は許せない
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「うわぁ〜!!さすが桂さ…ヅラ子さんッ!キレイだわぁ〜」

「そ、そうか?」

「女の私よりキレイだなんてありえない…!!!襲わせろ!」

「ちょ…そんな理不尽な!!」


桂は食材調達へと街へ向かっていた。
すると、ちょうどお妙に遭遇してしまったのだった。

それからはお妙の働いているスナックスマイル≠ナ女装三昧。
そろそろ疲れて(やつれて?)きた桂。

「あ、そうだ。沖田さん呼んだらどうですか?
彼、喜びますよ、きっと。」

「そ…そうか…」




「沖田くん!オメーばっかずりぃんだよ!ちょっとくらいヅラ譲れ!」

「銀さん、ちょっとの基準がわかりませんよ。」

「ヅラじゃない、小太郎でさァ」

「「腹立つ!コイツ腹立つ!!」」

いつものメンバー(?)銀時、新八、土方、そして沖田が桂の左争奪戦を繰り広げていた。


「悪いんですがねェ、小太郎は俺とラブラブなんでねェ。
時と場合に寄って潔く身を引くってのが大人の男ってもんじゃぁないんですかィ」

「でも、僕子供なんで身を引きませんッ…」

「あ?メガネが生意気言ってんじゃねーぞ」

銀時は思い切り新八を睨みつける。
新八は静々と後ろに下がった。

「総悟…お前真選組だろうが。
テロリストと付き合ってて許されるとでも思ってんのか」

「だったら土方さんだって、その手帳を持ち歩いてて許されるとでも思ってるんですかィ」

「「手帳?」」

万事屋コンビの声が重なる。

「コレでさァ」

「ちょ、やめ…」

沖田がひょい、と土方のポケットから手帳を抜き取る。
一件普通の黒っぽい手帳。

「見てくだせェ」

「えーと、どれどれ」

沖田から受け取った手帳を躊躇なく開く銀時。
土方は彼に精一杯の停止の声をかけるが止まる訳も無く。

「…。」

手帳の中には桂の隠し撮り写真が10枚ほど挟まっていた。
更に桂の誕生日、身長、体重、スリーサイズ(?)も書いてあった。

「すごいでしょ?」

「お前…大串くん、オメー変態だったのか」

「誰が大串くんだ!へ、変態じゃねぇ…!」

「何も言わずに俺にくだせェ」

「言うわ!」

【プルルル...】

「あ、電話でィ…お、コタからですねィ」

「あー、腹立つ。何何気に自慢してんだよ」

土方と銀時は苛苛しながら沖田の様子を見る。
新八はショックのあまりボンヤリしている。


「コタ?どうしたんだィ?」

『お、おぉ、総悟…えっと、今からカマッ娘に来れるか?』

「え?カマッ娘にかィ?行けるけ…っ!?」

『? どうした総悟』

カマッ娘≠ニ聞いた瞬間に三人が一斉にダッシュしだしたのだ。
もちろんカマッ娘へと。

「クソ…あのヤローども!じゃ、また後でなァ、小太郎」

『あ、あぁ…』



総悟…本当に喜んでくれるのだろうか…。
軽蔑したりしないか?
だ、大丈夫だ…総悟は優しいからな。
俺と…ら、らぶらぶだし…?


「ヅラァッ!」「桂ァッ!」「桂さんっ!」「小太郎ッ!」

4人同時にカマッ娘へと突入。

「うおっ!ヅラじゃない桂だ!何だ貴様ら!!」

玄関で沖田(だけ)を待っていた桂は驚愕の声をあげる。

「ヅ、ヅラァ…な、何、サービスですかぁ、コノヤロー…!」

「桂…お前それでも男か…。美しすぎんだろーがっ…!」

「桂さん!流石!キレイですっ…!」

3人同時に各々のことを口にする。
桂はポカン。沖田はドキッ。
鼻血を大放流している3人に何もいえない。

「ちょうどいいじゃねぇか、総悟。
カマッ娘流の勝負といこうじゃねェか」

「カマッ娘流?なんでィ、それは。」

「こーいうところでするゲームは決まってんだよ。それはッ…」

「「「王様ゲームだ!!」」」

(…コイツら、絶対アホでィ。っていうか、誰得だコレ。)


沖田は諦めない3人に対し、仕方なくその茶番に参加することにした。
桂も、「総悟がやるなら」と参加。

「ハイ、皆さん、引いて引いてー」

席順は銀時、桂、新八、土方、沖田である。
進行役に適役の新八が割り箸をみんなに差し出す。
4人が順に引いた後に何故か新八も引く。
しかし誰も気に留めていなかった。

「王様だ〜れだ!」

「お…俺だ」

名乗りをあげたのは土方だった。
ドSコンビが冷たい目線を送る。

「そうだな…王様の隣に2番が座る!」

「あ、俺だ、2番…」

小太郎(ヅラ、桂さん)かよおおおお!!!
本気で土方殺せる!うん!いける!!

土方あとで覚悟しといけィ…。


桂は立って移動したかと思うと沖田の横に座った。

「え?桂、王様こっち…」

土方が少し照れながら桂を呼んだ。

「悪いが、俺にとっての王子様は…総悟だ」

「「「いや、王様だから!」」」

真顔で言う桂に対して沖田も平常心の顔…だったが、内心大騒ぎ。

(小太郎…よく言ったぜィ!あとでたっぷりご褒美やるからなァ…)

とりあえずルールに従って桂は土方の隣に移動。
桂の顔が果てしなく嫌そうだったのは言わないでおこう。
(いや…もう言っちゃってるからな)


「「「「「王様だ〜れだ」」」」」

「やったぜ!俺だ!へっへ〜、銀さんが王様〜。覚悟しろ、ヅラァ。」

「何で俺だ。」

未だに気づいていない桂。

「じゃ…4番が王様をガン見。」

「変態チックですねィ」

沖田がぺっとツバを吐く。

「また俺だ。」

小太郎(桂さん、桂)かよおおおおお!!
何でそんなに当たるんだ!
クジ運が悪いのか良いのかわからない。

「じゃぁ、王様の命令に従ってもらうぜ、ヅラ…」

「何故俺が貴様を見なければならんのだッ…」

「俺だけを見てろィ、小太郎。」

「あ…ハイ」

「ハイじゃねェェェェ!!」

銀時のハイキックが桂の後頭部に炸裂。

「いだっ!!」


「旦那方ァ、こんなしょうもないゲームはお開きとしましょうや」

「あ?そうは行くかってんだ」

土方がタバコに火をつけた。イライラを紛らわす為だ。

「わかったでしょうがィ、俺たちが本気で愛し合ってるってこと。」

「…。」

「じゃぁ、さらばでィ」

「わっ」

沖田は細く、しかし逞しい腕で桂を軽々と持ち上げた。
そしてカマッ娘を出た。


出てからは沈黙が続く。
もちろん桂の格好はお姫様だっこだが、彼は抵抗しない。
自分にとっての王子様がしてくれていることに文句があるわけが無かった。

「……総悟、空がオレンジで、綺麗だぞ」

桂が最初に口を開いた。

「…駄目だろうがィ、小太郎」

「え?」

「まだ俺たちのゲームは終わってねェ。
お前は俺だけを見てればいいんでィ」

「…あぁ、そうだな。そうさせてもらおう」





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ムダに長ッ!そして意味深ッ!
甘い!甘い!(ですよね?)
書いてて恥ずかしくなった…////

クロウ様…リクの言葉がかなり無理やりになりました…。すみませんっ!
こんなんでよければお持ち帰りください。

お粗末さまですた(逃)

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