銀魂学園

□第1話 終わりは始まり、とかっていうけど始まりは始まり
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銀魂学園。
そこは学力は最下層、柄が悪いなどという悪いイメージしかない高校。

しかし、そこに、学園のイメージとは無縁の男がいた。


3年A組、桂小太郎。男子からも女子からも人気な剣道部部長。
成績優秀・容姿端麗・運動神経の良さで人々を魅了する。


俺は坂田銀時。桂小太郎こと、ヅラの幼馴染だ。
昔からアイツは女らしかった。いや、男だけど。
その所為で俺は…。




【ピンポーン】

【ピンポーン】

【ピンポーンピンポーン】

【ピンポンピンポンピンポンピンポン】


「うるせェェェェ!」

戸を思い切りければ外れて、ヅラに直撃する。
見た時には戸をヅラが貫通していた。
こんなのは日常茶飯事のことだ。

「痛いではないかっ、銀時っ!
貴様が早く出てこないのが悪いんだろう!?」

「ピンポンピンポンやかましーんだよ。近所迷惑考えやがれ。」

「何を言っている銀時。このアパートの3階に住んでいるのは貴様だけであろう?」

俺が一人暮らしってのが悪かったなぁ…。
親が居ればこんなにしつこくチャイム鳴らすこともなかっただろーに。


「もう準備は出来たのか?先に行くぞ」

「ま、ま、まって、ヅラ君、待って!」

「ヅラじゃない桂だ。待つから早くしろ」


同じアパートに住んでいるヅラはこうして毎朝俺の家を訪ねてくる。
これが女の幼馴染だったら、なんて思う。
少女漫画的展開?みたいな。
…まぁ、男でも一部女性向け的展開になっちゃったわけですけれど。


同じアパート、同じ学校、同じ学年、同じクラス、同い年、そして同性。
運命さえも感じるわけよ。
ぜってー言わねェけど。

「うら、ヅラ、行くぞー」

「ったく、…。」


今日も、幸せな一日が始まることを祈る。
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