頂き物・捧げ物

□ツンデレだってデレデレになりたい時がある
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最近俺は糖分をむやみやたらに取っちまってる。

しょーがねェじゃん。…イライラすんだから。



わかるよ?アイツ…ヅラがモテんの。
顔は綺麗だし、髪の毛サラサラだし、性格男前なのにカワイイし…。

いかんいかん、これじゃただのノロケじゃねーか。


俺なんでこんな余裕ないんだろ。
不思議でしょーがねェや。
だって俺…ヅラと、付き合ってるわけなんだからさ…

恋人の余裕があっても良くね?
でも、ないんだよなァ…。

イライラして仕方ねェ…。



これは3日前のこと。

「たっだいま〜銀さん帰ってきたよ〜」
「あ、銀さんおかえりなさい!
5分くらい前まで桂さん来てたんですよ?」
「え、うそ、まじかよ。ちょ、追いかけてくるわ」
走ること10分。
ヅラを見つけることに成功したんだが…

「あ、ヅ━━『桂ァァァァァ!!今日こそ年貢の納め時だぜィ!』」
「銀時!また電話する!!」

行っちゃった…。

なんつーか…最近金銭面だけの運だけじゃなく、
ヅラと会う運的なものも下がってる気がする。




2日前のこと。

「あ…もしもし、ヅラァ?」
「ヅラじゃない桂だ。おお、銀時。どうした?電話なんか…珍しいではないか」
「いや…ただちょっと、オメーの声が聞きたくなっただけ…」
「銀時…」
なんて、甘い会話を交わしていた時。

「桂さんんんん!!!真選組がぁぁぁぁ!!!」
『桂ァ!今日こそ年貢の納め時だ!神妙にしやがれ!』
「ち、すまん銀時!またな!」
プッ…ツーツー

「…。」

寂しいよ…銀さん寂しいよ…
イライラ通り越して寂しいよ…




昨日のこと。

「ヅラァー…銀さん最近めっちゃ寂しかったんですけどー…」
「すまない銀時。最近真選組の…」
「その名前口にすんじゃねぇ!最近アイツらにヅラ獲られてイライラしてたんだからな!!」
「そうか…悪かったな。甘味処デートに行くか?奢るぞ」
「いや…今の俺は甘味よりもヅラ不足…」
「もう、貴様ってヤツは…」
今にでもニャンニャンしそうなその瞬間。

「万事屋ァァァァ!!!此処に桂はいるかァァ!!」
「…はぁ?いるわけねぇーじゃん…」
逃げの小太郎。天井に瞬間的に隠れた。

まじ…ありえねぇわ…。
タイミング考えろや…。






「つーことで、銀さんめっちゃ怒ってるよ。どーする、ヅラ。」

「ぎ、銀時…本当にすまなかった…!もう寂しい思いはさせないから…」

たじろいでいるヅラもかわいいけど。

「それ何回も聞いた!!でもね、実際こうなっちゃってるわけでしょ。」

「す、すまない…。俺が無力なばかりに…」

あ、アレ…。本格的に凹みはじめた…?


「俺は銀時に…寂しい思いをさせてばっかりで…ふぇっ……」

げ!?な、泣いちゃった…!??!?
か、かわいい!!!じゃなくて!!

「ちょ、ヅラ…」

「俺…ぇ…もう…ぐすっ……銀時の傍にィ…いる資格…ないよなっ…」

ぅえええええええええええええええ!?!?!?

「いやいやいや!!ヅラは俺の横にいる資格誰よりもあるから!
むしろヅラにはその資格しかねぇから!!」

「むぅ…、本当…?」


「あ!!俺もう再認識したから!!もう嫉妬なんかしねーから!だから…」

泣き止んで?

「おぉ、本当だな?よし、わかった。では、攘夷に戻るとしよう」

「は?」

「約束だぞ?もう嫉妬しないんだな。」

「え!?ちょ、それは……えええええええ!?」

ハメられたァァァァァァ!!!!!





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黒桂を発動させたかったんですが…
うーん、微妙なオチ。

ごめんなさい。

こんなものでよければどなたでもお持ち帰りください。

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