桂総受け@

□凍えるような真冬に露天風呂に入ると訳のわからない優越感を感じる
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(まさか・・新八がそうだったなんて、予想外だな・・・)


銀時は特等席のイスに座りながら
桂に説明している新八を眺める。

そんな彼はとても楽しそうだった。
どこかで見た顔。

(そうだ、あの「お通ちゃん」のライブの時の顔だわ、あれ。まじだな)

わかりやすすぎ。
ぼんやり、そんなことを考える。


新八が桂に惚れるのも無理はない、と思う。
だって、自分もそうだし。

あのきれいな顔、さらさらな髪の毛。
どこかつかみ所のない性格。

厄介なヤツに惚れたモンだな、と銀時は思う。
いつからこんな思いを抱き始めたのか、忘れたけど。


「ほう、楽しそうだな。」
「でしょう?絶対行くべきですよ!」
「あぁ、正解だった。」
桂もなんとなく機嫌がいい気がする。

・・・付き合ってたり・・・

イヤイヤイヤイヤ、ナイナイナイナイ。
落ち着け俺。
銀さ〜ん、貴方らしくないわよ〜?
大丈夫だって、被害妄想だ。
まさか、そんなわけあるはずがない。



バーーン
「?銀ちゃん?どうしたアルか?
小便もらしたアルか?」

また酢昆布を齧っている神楽。
かわいい顔して、さらりと下品な言葉を吐く。

「ハーイ、今日は解散!!
ヅラァ、明日7時半にここ集合。わかったか」
「ヅラじゃない、桂だ。合いわかった。
今日はこれで失礼する。エリザベス、行くぞ」

そう言い残し、桂とエリザベスは帰っていった。


「・・銀さん」
「んぁー?」

「僕、負けませんよ」



俺ら、女取り合ってるみてぇだな。
青春だ、青春。青い春だ。
「わぁーってるって、んなこたぁ」
「気づいてたんですか?」
少し驚いているようだ。

意外な反応。
俺に見せ付けてるのかと、思ってた。

「お前、わかりやすいんだよ」
「銀さんもですよ」

「・・ま、精精がんばれよ。ヅラは渡せねぇけどな。」
「その言葉、そのままバットで打ち返しますよ」


わりと、手強そうだ。






続く

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神楽影うすっ!
もうちょっと目立たせてあげたい・・;
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