銀魂 長編

□総悟くんの小太郎観察日記。
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O月X日 (△)

今日も土方を遣りそこねた。

小太郎には「早く遣ってしまえ」と言われる始末。


言われなくてもやるつもり。






今日は仕事が終わってから(ぶらぶらしてただけ)
小太郎の隠れ家に初めて行った。


昨日、小太郎はどこに住んでいるのか、という話になって、
「え?お前に教えてなかったか?」と言われた。

わりとショック。


隠れ家は真選組の格好した俺じゃあ居れてもらえない。

だから、どさくさで小太郎の服を借りた。

なんか、シャンプーの匂いでいっぱいだった。

別に匂いフェチなわけじゃ無い。


隠れ家と言うわりには綺麗で豪華だった。

和室に2つ布団が敷いてあったからキレちまった。

すると小太郎は言った。

「エリザベスの分だ。貴様はペットにまで嫉妬するやつなのか?」と。アレ?小説?

でもやっぱり許しがたいから布団没収・犬小屋設置してやった。

表札に「エリザベス」と書いたらそりゃあもう喜んでた。

本当単純で馬鹿で、かわいいやつでさァ。


家ン中を一通り視たあと、小太郎の手料理を食べた。

なかなかウマかった。

大分前、「俺は不器用だから」とか
「フライパンが燃えた」とか
「ナベ蓋が天井を突き抜けた」とか言ってたから
激しく不安だったんだけどな。

「不器用とか言うわりにうめぇじゃねェか」って言ったら、アイツ、

「当たり前だ。此処1ヶ月、ずっと貴様のために料理を習っていたんだからな」

だってよ。俺ァもうどうすればいいのかわからなかったぜィ。



不器用って、めちゃくちゃカワイイだろィ?

だって、俺の小太郎だからなァ。



その後は少し掃除を手伝った。

面倒くさかったが、小太郎の為ならしかたねェ。

途中で雑巾がけをしていた小太郎がバケツに突っ込んで
びしょびしょになってたときは、やばかった。

やっぱり掃除のときはポニーテールでィ。


寂しいが、もう帰らなきゃならねェって時に
「俺は総悟が大好きだぞ」なんていわれたら帰れなくなった。

俺って小太郎に甘いかィ?


ま、なんとか甘える小太郎を振り切って自室に戻った時には空が明るかったって話だ。




明日の目標:桂に「そうごたん」と呼ばせてみる
       明日こそ打倒土方
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