頂き物・捧げ物

□ドSの嫉妬はろくなことがない
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つまらねェ。

つまらねェ。

苛苛する。

うまくいかねェ。

なんでだ・・・。




沖田総悟、真選組一番隊隊長。
想い人、テロリストの桂小太郎。

やっとの想いで付き合うことができた。
あの時の喜びは忘れることができねェ。
今までも、きっとこれからも。


だけど、俺の恋人は、めんどくせェことに、
電波。
鈍感。
天然。
馬鹿。
阿呆。
その上あのルックスときた。

周りの男どもが黙ってる訳がねェじゃねェか。


めんどくせェ。
アイツは俺のモンでさァ。
誰一人として、指一本触れることは許さねェ。








「お・・・旦那じゃねェですか」

「よー、沖田くんじゃん?何してんの」

苛苛の原因のひとつ、旦那・・・坂田銀時。
旦那は桂の幼馴染、戦友、盟友、ケンカ友達(?)。
俺にとっては一番目ざわりな存在だ。
桂も旦那限定で名前呼びだ。

でも俺ァ旦那に憧れてるところもあるし、
一目置いてる所もある。
斬るわけにもいかねェし、そう簡単にいく相手でもない。

「散歩がてらのパトロールでさァ」

「ふーん、熱心なことで。」

奴ァ、きっと気づいてる。
桂に会うための散歩で、そのついでのパトロールだって事。

ほんと、気にくわねェや。

「ま、がんばれよー」


いくらでもがんばってやりまさァ。
だけど、桂には、手を出すな。






「総悟、お前またサボってんのか」

嫌なヤローに会っちまった・・・。
会いたくないヤローダントツ一位の土方。

「土方さんだって、右手に犬のエサ持って、サボってるじゃねェですかィ」

「犬のエサって言うなァ!!」

土方の分際で俺の桂を好きになるとは本当、良い度胸でさァ。
ヤローは桂の女装版、「ヅラ子」に惚れてる。
・・・本当は桂本人が好きで、桂に似てる「ヅラ子」に惚れたって訳だ。
本当、バカでさァ。


  今度、「ヅラ子」に指の一本でも触れてみろ。
  ・・・どうなるんだろうねィ・・?






いつもの場所、いつもの時間。
人気のない路地裏へと行けば、

「あ、・・・桂ァ」

「沖田、来たか」

ようやく会えた。
俺の愛しのヒト。

会ってる間はあんな醜い感情は消える。
こんな、真っ直ぐな瞳の目の前では・・。

「・・・」

「? どうした?」

ただ、桂を愛してるだけなのに、
なんであんなにも汚い想いをしなければならねェんでィ。
あの感情はなんなのか?


「・・・桂ァ」

「なんだ?」

「俺のこと、好きかィ?」

「なっ・・・」

そんな風に照れるんじゃねェや。
俺の前以外では。


「そ、それはだな・・・」

そんな風に頬を赤らめるんじゃねェ。
俺の前以外では。


「・・・好きだぞ、沖田」

そんな風に言うな。
俺以外には、だ。



「あぁ、俺もだぜィ」

「?? どうしたんだ、沖田・・・」





こいつと付き合うには、あの醜い感情がその代償なのかもしれない。
人気者の、桂と。

上等じゃねェか。
桂のためなら、どんな汚いものでも背負っていくぜィ?

それが俺の覚悟だ。



「総悟って呼んでみろ、『総悟〜v』って」

「・・断るッ!」




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リクエストで「嫉妬する沖田くん」だったんですが・・・
何だこれ?

ご希望通りになっているでしょうか・・・。


変な文章ですが、お持ち帰りOKです。
お粗末様でしたッ(逃)

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