青の祓魔師

□ロミオとラプンツェル
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文化祭が明日に迫った早朝

「あ、金造からや…」

突然、勝呂の携帯に志摩金造からメールが受理された

[明日、廉造の晴れ舞台ビデオカメラかなんかで撮っといて下さい]

「ビデオカメラなんかあったか?」

「僕はちょっと持ってあらへんです…」

「そうかぁ…」

勝呂と子猫丸は一緒に首を捻った

再び、携帯画面へと視線を戻した勝呂はまだ続きがあることに気がついた

[理事長に言えば、なんとかなると思います。
あ、それと廉造には内緒でお願いします  金造]

「なるほど、理事長か…」

「だったら奥村君に頼んで貰ったらどないでしょう?」


…ということで


祓魔塾の教室で勝呂と子猫丸は廉造が劇の練習でいないすきに燐を呼んだ

「え?…メフィストにビデオ貸してもらいたいって??」

「こういうことは、奥村君のほうがええと思いまして」

「ま、別にいいけどよ。それにメフィストのことだから、多分ララの劇は撮るつもりだと…」

そこまで言いかけて燐は突然、部屋の隅までぶっ飛ばされた

「ごきげんよう!祓魔塾生の皆さんっ!!私の名前が聞こえたので飛んできました!」

燐は突然現れたメフィストに蹴られてぶっ飛んだのだった

「いってぇええっ!俺は、マジでぶっ飛んだけどっ?!」

机を破壊して出てきた木屑から顔を出して、燐は叫んだ

「それで、ビデオカメラでしたよね?」

「人の話を聞けぇっ!」

メフィストは燐のことは無視して、どこからかビデオカメラを取り出した

「HDR-CX700Vを貸してさしあげましょうっ!!」

最低被写体照度は3ルクスある、とかなんとか言い、話終わると風と共に去っていった

「なんや、アレ…」

「変な奴なんだ、気にすんな…」

燐と勝呂と子猫丸は唖然として、手に持っているビデオカメラを見つめた
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