青の祓魔師

□溶けていく雪
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「その時はお願い」

悲しく微笑んだ彼女の顔はとても綺麗で

儚く、触れれば消えてしまいそうなくらい透き通って見えた

…だから、なのだろう

自分のいままで抑えていたもの全て、溢れてしまった

ララのそばまで勢いよく歩いていき、ぎゅうと抱きしめていた

「…ゆ…きお?」

「愛しています、ララさん」

これは嘘の感情だと知っていた

吸血鬼には魅了というものがあると聞いたことがあったからだ

悪魔に関わる人間は少なからず吸血鬼特有の魅了の効果というものを受ける

特に手騎士など悪魔と直接関わる人が受けやすいと聞く

ましてや、悪魔と人間のハーフの燐と雪男にとっては魅了を受けやすい

「…だからずっと嘘の感情なのだと、自分に言い聞かせてきました…でも、ダメなんです…」

「…バカだなぁ…それがわかってて、私に好きなんて言っちゃうの…?」

ララは泣きそうなのを必死に堪えているような声をしていた

少し緩めた腕からララは雪男の顔を見上げる

「…雪男、まだ夢のなかだよ?」

「…。」

「私達はまだ寝ているの…だから」

雪男はその声に泣きそうになるのを堪えて、返事をするように唇を重ねた

まだ、ここは夢の中

だから何をしても許される

何もかもが嘘だから

「…ん」

ララは少し驚いた

雪男は思っていたより大胆だったからだ

口を緩めると舌を突っ込まれ、絡んでくる

「やぁー…ゆきおくん…それは…ちょっと…んんっ!」

再びララをきつく抱き寄せた雪男

放したらこの夢は終わってしまうかと思うほど、雪男は焦っていたのだ

「ん…ぁ…ゆき…」

雪男を抑えようとするが、どうにもならない

ララは悪魔なので快楽に負け始めているのだ

もっと彼を求めようとしてしまう

腕を回し、雪男の大きな背中を引き寄せる

まるで噛み付くように雪男の唇を求めた

それに答えるように雪男もまた舌を絡める

「…んんっ…はぁ…ぅん」

ララの口から息が漏れる、思ったより彼は達者らしい

雪男は長くララの唇を塞いだ

あまりにも長いので、ララは雪男の肩を軽く叩く

すると雪男は名残惜しそうに唇を離す

雪男とララは銀色の糸でつながれ、それが切れる前にまた雪男は唇を重ねた

キスを重ねながら、雪男は階段の壁にララの背中をくっつけた

「え、奥村せんせぇ…もしかして」

その予感は的中

キスをしながら、雪男はララの腰を触りだした

雪男はゆっくりとララのパジャマのズボンの中へと手を突っ込んでいく

太ももを下り、足の付け根に遠慮がちに触れる

しばらくの間、雪男はキスをやめてララを見た

「だめ…です」

ララは流石に悪魔の魅了ということで大切な友達をセク友にするわけにはいかないと思った

雪男はねだるような眼差しを向けながら首を傾けた

ゆっくりと顔は首元へ埋められていく

「いっ!!」

突然の首元の痛みにビクリと体がはねた

痛みは衰えることなく増していく

「やめて、やめて、雪男!」

唾液の感触が首元に流れた、雪男は首から唇を離すと、ララの顔を見た

「夢、なんでしょ?」

痛くない、痛くないとブラックに微笑みながら雪男はララの首を下から上へ舐めた

ゾクゾクと胸元辺りが震えた

(私…こんなにMだったけ…?)

青ざめながらも雪男の勢いに負けたララはされるがままに従った

パジャマの上のボタンを四つはずし、雪男はララの膨らんだ胸元を舐める
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