ハンプティ・ダンプティの囁き
□午後3時40分
1ページ/5ページ
あなたは覚えているでしょうか。
あの暑い夏の日。
蝉の鳴く木の下で、青空を飛ぶ雀を見ながら言った言葉を。
「俺がおっきくなったら、絶対お前を迎えに来るかんな。待っとれよ。」
小さな私の手を握り、真剣に言ってくれた事を。
その言葉を信じて待って、どのくらいの年月が経ったでしょう。
誰にどんなに馬鹿にされても、それがただの気まぐれな子供の約束とは、思えなかったのです。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ