ハンプティ・ダンプティの囁き

□沈黙
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ホームに降り立つ貴方の背中
追うけれどもう 見えなくて

行き場もなく立ち竦む
私の影だけ夕日に映る

静かで 静かで
稲穂だけがさらさらと

案山子の横をすり抜けてすれ違う車もなく

私は歩いた

影が伸びて やがて暗闇に包まれても

やっぱり 静かで

月が私についてくるのか私が月についてゆくのか

それさえも分からない

カラスが鳴く

向こうに灯りが揺れている

あそこに行ったら何がいるんだろう

分からないまま 私は

歩き始めて。

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