ハンプティ・ダンプティの囁き

□泡沫
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水面に浮かぶ ウタカタを
両手で掬って消し去れば

儚く崩れる風見鶏

揺れる水際 映る翳



ふうわり転がる紙風船

くうるり廻って夢の中


手を伸ばしても 掴めない
ゆうるり掠めて夢の跡



心の理想の幻想を

写す鏡は私の瞳


ぼやけた全てが傾いて
歪みの狭間を創り出す





時の流れのウタカタが
渦を巻いては溶ける頃



消え入りそうな幻が



心の中に 棲み続け。

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