コードギアス

□vs hellcat 2
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黒の騎士団のアジトとも言える、巨大艦船イカルガの中のゼロの部屋。
ただし、そこにはこの部屋の主は留守で、代わりにふたりの美女が居た。
一人は燃えるような紅髪、もうひとりは神秘的な緑色の髪をしている。
紅髪の女、紅月カレンは団員服で、緑の少女はセクシーな黒のワンピース。
あまりにこの場に不釣合いなその格好に、カレンは口を尖らせて言う。
 
「あんた、その服…一体どうしたの?」
 
「ふっふ…これはなぁ、カレン」
 
 
 すす…とこちらに歩み寄り、少女―C.C.はカレンの耳元に囁いた。
 
 
「…ルルーシュに見立ててもらったんだ」
 
 
 
 
 
 
 

≪vs hellcat 2≫
 
 
 
 



「へ…?な、なんで!?」
 
そんなの聞いてない!とばかりに、あからさまに驚くカレンに、C.C.はコロコロと鈴を転がすように笑って言う。
 
「ルルーシュが服屋でバイトをしていたの、知ってたか?」
 
「…し、知らない…あの神経質男がアルバイト…」
 
カレンは第三者から聞かされた真実に、驚くと共に落胆した。
まさか、ルルーシュが私に黙ってアルバイトするなんて…してもいいけど、言ってほしかった。…なんて、うざがられるかな…?
うろたえるカレンに構わず、C.C.は鼻高々に(なんでそんなに得意げなのよ…腹立つわね…)、

「その服屋が私の行きつけでなぁ…ふふっ、スリーサイズを測ってもらうついでに、見立ててもらったんだ!」
 
「すすす、スリーサイズ…?」
 
「ああ、そうだ。バスト、ウェスト、ヒップでスリーサイズだ。お前が測れって言ったんだぞ?」
 
「あ、ああ、そーいやそうだったわね…」
 
「これでわかったろう、私はこの数百年、体型に一切変化はない!」
 
そういってババン!とカレンの目の前に突きつけられたシートの上には、確かに見慣れたルルーシュの神経質っぽい字で数字が書かれていた。
だがこの場合、現在の数値がわかっても前の数値もなきゃ比較できない…なんてことはカレンの頭にはなかった。
さっきからカレンの頭を支配しているのは、そう。
 
「…服…見立ててもらったって…?」
 
「ん?ああ、お尻が綺麗に見えるそうだ。奴は私の美尻を理解してくれてだな、」
 
「……………………」
 
「カレン…?…はっはーん、さては嫉妬かぁ?いいじゃないか、おまえたちは毎晩ベッドの上で愛の営みを繰り広げ…アンアンキャンキャン、ご苦労なことだな。おかげでこっちはピザも満足に味わえない…って、カレン?おーい?」
 
「…違う…そういう問題じゃ、ないのよ…」
 
「お、おい…目が据わっているぞ…?」
 
カレンはそれ以上は答えず、風を切るように部屋を後にした。
残されたC.C.はもぞもぞとドレスを脱ぎながら、「ちょっとからかいすぎたか…?」といまさらの反省をした。
 
 
 
 
 
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