コードギアス

□blown up baby
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「すまないカレン、今水を―…ぅわ!?何してるんだ!」
 
ルルーシュが振り返ると、カレンはもぞもぞと服を脱いでいた。
団員服のジャケットを脱ぎ、ぽいっと放る。
そしてキャミソールまでをも脱ぎ去り、ついには上半身に纏う物がブラだけになってしまった。
カレンは尚も脱ぎ続けようとしたので、ルルーシュは慌てて歩み寄り止めさせる。
 
「カレン!何してる!」
 
「あっついんだも…っく」
 
「だから今水を…」
 
ルルーシュがカレンから離れようとすると、彼女はルルーシュの腰元にひしっと抱きついた。
豊満な胸が、容赦なく押しつぶされる。
 
「いやぁ〜…っく。ぐす…行かないでよぉ…酒臭くてごめんなさぁあい…嫌いにならないでぇえうぁああん」
 
「……っ、っっ!!」
 
文字通り絶句するルルーシュ。 

(ど、どこまで酒癖があるんだこいつ…!!)
 
「カレン、君は…泣き上戸でもあったのか…」
 
「るるーしゅぅ…嫌いになったの?私の…っこと」
 
「…なってないよ、カレン」
 
「ほんとのほんとに?」
 
「ああ、…大好きだ」
 
ルルーシュは自分で言って、赤面してしまう。…まぁいい。きっと、朝になれば忘れているだろう。
カレンはそれを聞いて安心したようで、ふにゃ、と笑った。
 
「あたひも、だいすき…」 
 
…そのまま、当たり前のようなキス。
 
酒臭いとか、正直言って、ルルーシュにはどうでもいい。
カレンの唇の柔らかさも、胸の感触も、結局は甘えんぼなところも、なにひとつ変わりは無いのだから……
 
「ん…っ」
 
そのまま、雪崩れ込むようにソファに倒れる。
覆いかぶさる身体の持ち主の、アメジストの瞳に、吸い込まれそうになりながら。
 
「ルルーシュ…あのね」
 
「なんだ?」
 
「えっち、したい」
 
「……その状態で大丈夫か?」
 
「だいじょぶだもん」
 
「手加減、しないからな」
 
「…臨むところよ…ひっく」
 
大分酔いも抜けてきたカレンだったが、今夜だけは思う存分甘えようと思った。
…たとえ普段も、いっぱい甘えているとしても。
 
 
 
 
 

 
 
 
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