ふたりごと

□Monster
1ページ/3ページ


翔「はぁ…はぁ…」


只今智くんの家へ猛ダッシュしてます汗

満月に背中を向けて、マンションの階段を駆け上がり中。


智くんの部屋の階につくと、走るのをやめて静かに歩く。

合鍵で玄関を開けて、ゆっくり中へ入る。


真っ暗だ…。


玄関の戸をしめて、寝室の戸を開けると、

見つけた。
俺の探していた恋人。


翔「…ただいま」

シングルのベットで気持ち良さそうに寝ている智くん。

近くの椅子を移動させて、智くんの近くで座る。

携帯の時計を確認すると…


12時ちょいすぎ…か。


別に約束してたわけじゃないけど
彼が起きている時間に帰ってこられなかったことに、罪悪感を感じる。


起こさないように頭から頬をそっと撫でる。


翔「ごめんな、遅くなって…。ごめん」

静かな寝息。
たまにぴくりと動く指。

かわいい。愛おしい。

今日は、今日くらいは、
夜が明けるまで近くにいてもいいよね?


いいよね?
智くん。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ