ふたりごと
□Monster
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翔「はぁ…はぁ…」
只今智くんの家へ猛ダッシュしてます汗
満月に背中を向けて、マンションの階段を駆け上がり中。
智くんの部屋の階につくと、走るのをやめて静かに歩く。
合鍵で玄関を開けて、ゆっくり中へ入る。
真っ暗だ…。
玄関の戸をしめて、寝室の戸を開けると、
見つけた。
俺の探していた恋人。
翔「…ただいま」
シングルのベットで気持ち良さそうに寝ている智くん。
近くの椅子を移動させて、智くんの近くで座る。
携帯の時計を確認すると…
12時ちょいすぎ…か。
別に約束してたわけじゃないけど
彼が起きている時間に帰ってこられなかったことに、罪悪感を感じる。
起こさないように頭から頬をそっと撫でる。
翔「ごめんな、遅くなって…。ごめん」
静かな寝息。
たまにぴくりと動く指。
かわいい。愛おしい。
今日は、今日くらいは、
夜が明けるまで近くにいてもいいよね?
いいよね?
智くん。