ふたりごと

□Happiness
1ページ/3ページ


託「おい、おい山田!起きろって!」

山「ん〜…。」


またよる遅くまでバイトしていたのだろう。
四限目が終わり、昼休みになってもまだ机に伏せて寝る山田太郎。


お前は気付かないだろうけど…
山田の寝顔見物客がまわりにたくさんいるわけで…。

他にも山田を見てる奴がいることに
ちょっといらだってる俺がいるわけで…。


託「山田起きろってば!」

山「うー…ぁれぇ?…御村くん?」

託「ぁれぇ?じゃね-よ!!もう昼だぞ」

山「あ、どーりでお腹すくわけだ…」


目を擦りながら、軽く舌の回らない言葉をゆっくり話す。


託「中庭行こ?ここは視線が痛い…」

山「視線?」


こいつ…やっぱり気付いてないんだ…笑
まわりの視線に…。

かわいい奴。


託「いいから!立てって」

山「わわっ!」


腕を掴んで無理やり立たせると、そのまま教室をでて誰もいない中庭へ向かった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ