ふたりごと
□Happiness
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託「おい、おい山田!起きろって!」
山「ん〜…。」
またよる遅くまでバイトしていたのだろう。
四限目が終わり、昼休みになってもまだ机に伏せて寝る山田太郎。
お前は気付かないだろうけど…
山田の寝顔見物客がまわりにたくさんいるわけで…。
他にも山田を見てる奴がいることに
ちょっといらだってる俺がいるわけで…。
託「山田起きろってば!」
山「うー…ぁれぇ?…御村くん?」
託「ぁれぇ?じゃね-よ!!もう昼だぞ」
山「あ、どーりでお腹すくわけだ…」
目を擦りながら、軽く舌の回らない言葉をゆっくり話す。
託「中庭行こ?ここは視線が痛い…」
山「視線?」
こいつ…やっぱり気付いてないんだ…笑
まわりの視線に…。
かわいい奴。
託「いいから!立てって」
山「わわっ!」
腕を掴んで無理やり立たせると、そのまま教室をでて誰もいない中庭へ向かった。