〜コラボレーション企画〜
□誰にも手出しはさせない <なーちゃん&ゆみのコラボ>
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ー誰にも手出しはさせないー
(なーちゃんバージョン)
危なかった…と、エドガーはつくづく思いながら
自分の腕の中で未だ恐怖にびくびくしているリディアを抱きしめた。
後少し僕が遅れていたら……。
考えただけでも身の毛がよだつ。
エドガーはまだ震えが止まらないリディアを助手席に乗せると、
一刻もはやく家に帰るべく、思い切りアクセルを踏んだ。
**********
これは数時間前の出来事に遡る。
リディアはエドガーの家に行こうと夜の道を歩いていた。
近道をしようと人気の少ない細道に入ったのだ。
が、それがいけなかった。
しばらく道を歩いていると知らない人がいた。
リディアは別に何も気にせず通り過ぎようとしたのだが、
突然その人物に腕を捕まれた。
「…!……何でしょうか?」
リディアは驚いて振り向きながら問う。
やっぱり顔を見たが知らない男の人だ。
「あんた、無知だな。」
「…はい?」
「女が一人でこんな細い道に入ったらどうなるかわかんないのか?」
「え………。」
リディアは困惑顔で首を傾げた。
「犯されても文句言えないんだぜ!」
そう言ったその人はリディアに襲い掛かってきた。
リディアは悲鳴をあげ損ねて口を押さえられてしまったのだ。
その頃、約束の時間になってもリディアが姿を現さないのでエドガーは何やら胸騒ぎがした。
ついに居ても立ってもいられなくなって家を飛び出した。
彼は過剰な心配性なのだ。
しかし、後になってわかることだが、この時ばかりは彼が”過剰な”心配性で良かったのだ。
「その怖がり様、もしかして処女か?」
リディアは暗闇の狭い道で塀に押さえ付けられてガタガタと小刻みに震えていた。
リディアは夜の経験が全くないわけではない。
何しろ性欲旺盛な恋人がいるのだから。