短編

□コスプレ計画!
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「劇に決まってんだろ!政宗が姫役で俺が王子役、これで決まりだ!」

「めいど喫茶にござる!それにたとえ劇になったとしても政宗殿が姫役は良いとして、元親殿が王子役は納得いきませぬ!王子役をするのであればこの幸村でござる」

「あぁん?お前なんかに王子役が務まるか!」


今、このクラスでは文化祭で自分達のクラスが何をするかを決めている。
候補に出され、今まさに2つに分かれているもの…それは『劇』をするか『メイド喫茶』をするかで意見が分かれている。

「2人とも落ち着けって;気持ちは分かるけどさ…まぁ俺は劇に賛成かな。もちろん王子役は俺だけど」

「よく言った慶次!だが王子役は譲らねぇ」

「むむ…、佐助ぇぇえぇ!お主はもちろんめいど喫茶でござろう!」

「俺様!?…うーん、まぁどちらかといったらメイド喫茶かな。政宗のメイド姿見たいし、いろいろ楽しそうだし♪劇だったら王子役は任せて!」

クラスの者達が入る隙がない程に幸村達の討論は激しかった。先程から話の中に出てくる政宗と言えば、窓側の一番後ろの席ですやすやと眠っている。



「このままじゃ埒があかねぇな…。オイ、元就!お前ぇはどっちなんだよ!?」

「元就殿!劇なんかよりめいど喫茶が良いですよね!?」

この話し合いに参加していないように見えてた元就に話の矛先が向けられる。
 
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