10/31の日記

22:50
ハッピーハロウィン!
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今日は10月31日。
ハロウィンの日だ。

「ということで、野郎共ー!」

バギーが騒ぎ立てれば、オオーと面白おかしく化け物の格好をした海の荒くれ共が騒ぎだす。

ハロウィンのこの日にしか現れないカボチャ型の島がある、通称ハロウィン島だ。
知るものぞ知るハロウィン島は通常のハロウィンと同じく仮装しなければ島には上陸出来ないし、合言葉があった。それもまたお決まりの『trickortreat』なのだが……。

「いいか、お前ら、心して掛かれ。今日この日にしか盗れねェお宝がこの島にゃあ眠ッてんだ。」

バギーが先ほどとはうってかわって声を潜める。

「決して変装をとくな。菓子を切らすな。そして住民に危害を加えるな。これだけは守れば何の害はねェ。」

ハロウィンにしか手に入らない幻のお宝。
どこで入手したか定かではない眉唾物の話だが、幻の!と聞いてバギーはあまり調べずにこの島にやってきた。理由としては近かっただけというのもあるが。

「けど、アンタよくこんな島見つけれたわねェ。」


魔女とナースを奇妙に組み合わせたアルビダがいう。


「まあな。それに俺は昔ここに来たこともあるからだ。」

菓子を持ってなきゃイタズラされるというのもあって、アルビダの豊満な胸の谷間には、キャンデイやチョコレートといった可愛らしいラッピングに包まれたお菓子たち。
バギーはちらとそれを見やる。


溶けるんじゃねェのか?


そんな瑣末なことは気にしない。
なんてったって、目の前にはお宝が待っているのだから。

バギーの船も少しばかりハロウィン仕様になって元々派手好きのバギーはハロウィンには毎年このような飾り付けにしようかと頭の隅で考えつつも、上陸する。
あまり目のつかない岩場の陰に隠れるよう、止めておく。

「よし、みんな少しずついけ!」


バギーが小声でいえば、こくんと頷く。
Mr.3はその光景をみて、大の男たちが一体何をやっているのかと、見たくもない狼姿プラス女装という度肝を抜かれる出で立ちにやれやれとため息をついた。

そんなMr.3だが、自身もまた包帯男が猫耳を着けた格好なので、アルビダからみればどっこいどっこいだ。



***


「よし、何とか紛れたみてェだな!」

キョロキョロ。
島に入れば、そこは一気にハロウィンワールド。
オレンジカボチャの家や馬車にガイコツなどなど、あまり見た目によろしくないけばけばした色合いの物もあるが、かといって目に痛いわけでもない。紫と緑のマーブル模様は意外とバギーの好みにあっていて、今度こういう衣装を取り入れようかと考える。

Σハッ!!
違う!俺はこんなことしてる場合じゃねェ!

「そこのピエロさん、お菓子頂戴!」

バギーのズボンをクイクイと引っ張る、ジャックランタンをもった猫耳姿の女の子。
普段ならば怒り騒ぎ立てるとこだが、バギーはひくひく顔をひきつらせながら、「ほらよ。」 と菓子をあげた。

「ありがとう!」

可愛くハロウィン仕様のラッピングされたお菓子に女の子は喜んだ。

そうして、ちょいちょいと屈むようにせがまれて、ため息を吐きながらも大人しく腰を下ろす。


「あのね、ピエロさん、ピエロさんの欲しいものはある人が知ってるよ!」

それだけいって、女の子は仮装した人たちのところへ駆け出した。


「さァて、一筋縄じゃ行かねェか……」




バギー側とところかわり、ここはバギーが居る場所よりもハロウィン色がより濃く、ゾンビ姿の者は珍しくもなく、カボチャ頭にヘビのような姿をした者たちに、若干尻込みするバギーの船には珍しい年若い海賊である。出で立ちもあまり捻りのない海賊姿と、狼男である。

尊敬してやまないキャプテンバギーのためにと、不気味な島へと上陸してみれば、意外とパーティーやパレードといった催しもあるようで、バギーの言われたことは少しぶっ飛んでしまい、パーティーで呑めや食えやと騒ぐ住民たちに混じって、一緒に騒ぎ立てる。

「海賊さんに、狼男さんかい。」

「皆さんもすごく素敵な格好してますね!」

「確かになッ!このマスクなんて本物みたいだなッ!」

と、マスクメロンを目と口とをくり貫いて、口から覗かせる白く尖った歯は、吸血鬼を思わせる。それが余りにも本物のようで、男たちは少し驚いた。

「ふっふっふ。年期が違うんだよ。」

あんさんがた。
楽しいかい?


ああ、楽しいな!
こんな楽しいパーティーは初めてさ!


へぇ。
楽しいのかい。


ああ、毎日がこんなだといいなあ!


そりゃ嬉しいよ。
実はさ、俺たちあんさんがたと話していて、とても気に入ったんだ。
どうだい?
気に入ったならこの島にいてくれていいんだよ。


みんな朗らかにそういえば、若干周りの空気に酔っていた若い海賊たちは頷いた。


ああ、この島に住みたいねェ。


この島にはタブーがいくつか存在する。

一つは、この島で差し出されるお菓子や飲み物を決してくちにしてはいけない。

飲み食いする度に、外の世界のことを忘れてしまうから。


二つめは、住民たちからの問い掛けに答えてはいけない。


答え次第では二度とこの島から出てこれないから。



楽しい可笑しなハロウィン。
素敵で愉快なハロウィン島。


住民たちと一緒に騒ごう踊ろう。
きっとみんな気に入るから。




☆・゚・*:.。.*.。.:*・☆☆・゚


ホラー仕様になりました!若い船員たちが!!というとこで終わりました!(*´∇`*)
ハロウィンということもあって、一度はこういうお話を書いて見たかったのですー!!
ハロウィン小話にいつかお化けエースさんとのどんちゃん騒ぎもやりたいー!!
しかし、なかなか時間が取れず((((;;OдO;lll))))

また時間がとれ次第続きかけたらいいなーと思います(*^^*)

↓からちょっと私的なことです。付き合ってやんぜ!という方はどうぞー!


























最近、アレルギーが酷くなってきた気が……。
常に花粉症みたいになってきてますねー(* ̄∇ ̄*)年かなあなんて。。
玉子と小麦アレルギーも元々持ってましたがついにで出しましたね!
ヒイイアレルギーこわいー(((;゚Д゚)))ガクブル
そんな日常でしたー(*゚▽゚*)

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