03/22の日記
10:12
それは紛れもない……
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*エースしねた。
いろいろあやふやですので、ご注意下さい。
エースは死んだ。
それは瞬く間に知れ渡った紛れもない事実であるし、バギー自身もその場に居た当事者の一人なのでよくわかっていた。(それが幸か不幸かは置いといてだ)
それからというもの、バギーは身分不相応の称号や名声(といっていいか解らないが)、地位に、有り余るまでの大勢の部下たちを手に入れて、元々の人を束ねるカリスマ性?と、商才を遺憾く発揮し、独自の海賊派遣会社を設立するに至ったのである。
そんなキラメキロードをかけ上がったバギー自身、最近妙な幻覚を見るようになった。
『スゲーんだな、バギーッてさ!』
意外だと言わんばかりの表情は、とかく純粋な尊敬の念を含む眼差しによって隠されるも、純粋な誉め言葉を受けてバギーも満更ではなかった。
イヤイヤ!!
そういうことじゃァねーんだよッ!!
ふよふよと宙に浮かび半透明なそれは、広く、大きくなった、船長室に眼を輝かせ、バギーのお気に入りの宝石たちを指でちょいちょい触れる、その存在が、ここ最近、バギーを悩ませていた。
『バギーも、一年以上経ってんのにまーだ現実みないのか?』
呆れた声と表情にバギーは知らずピクリとひきつる。
「うるせーよ!第一、テメェは死んだんだろ!大人しく成仏しやがれッ!」
それは、紛れもない、あの時死んだはずのエースその人であった。
『いやー、死んだらさ、いろいろビックリしたよ!』
とか、バギーが聞いてもいないことをペラペラと喋り出す始末だ。
最初こそは、バギーも塩を投げつけたり、叫んだりと反応をしていたが、一年ともなると、存在を無視出来るまでになった。
「つーか、な・ん・で俺様のとこにいるんだっつーの!お前麦わらのとこに行けよ!!」
『……アイツは俺が居なくても大丈夫だろ。あんなにも立派な仲間がいるんだからさ。』
伏し目がちに話すエース。
「〜ッ、泣ける話じゃねェかッ!Σッて違うだろッ!!」
前々から話は通じてないと思っていたが。
『それがさ一度、オヤジと一緒に上まで行ったんだが、ちょっとルフィのことが心配になってな。そんでそういや、サボもきてんのかなッて、上中探し回ったけどいなくてよ!』
話が長いので割愛する。
「つまり、死んでたはずのサボッつーやつが生きていて、そいつに伝言遺してきた、ッつーことか?」
「そう!ビックリしたぜ、生きてるなんて思わなかったからな。」
朗らかに話すエースはまるで生きているようである。向こうが透けて見えるため錯覚を起こすことはないが……。
「死んだッてのに、能天気なやつだな……。」
『そうか?』
俺の周りには能天気なやつばっかだとバギーは嘆くも、実はバギーもそちら側の人間であることは本人は知るよしもないだろう。
※類は友を呼ぶ
「Σ( ゚Д゚)ハッ!」
「チゲーッてんだよ!早く成仏しろッ!」
危うく流しかけたがそこだ。バギーにとってウザい存在は目的は既に達成されたというのになぜこの世に留まるというのか。もっといえば麦わらや元白ひげ海賊団のところに行ってくれと切に願う。
『え。だって、バギーといるとバギーの寝顔とか見れるし、たまにバギーがゴニョゴニョしてるのだって見れるし!良いことづくしじゃねェーか!』
と何故か力の入った反論された。
死んだらそういうの無くなると思っていたバギーにとってエースの発言はどん引いた。
『後、どうやって成仏したらいいのか解んなくなりました!!』
嗚呼。
バカは死んでも治らないとは……。
バギーは天にいるであろうバカ息子のバカ父親にむけて何とかしろと唸ったのだった。
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エースさんは死んでも明るそうです。
サボがエースに〜……という発言でいつか書こうと思ってたお話です(*^^*)
いろいろ捏造(ねつぞう)してますしうろ覚えで、エースさんの口調がすごく怪しいですが、そこは皆様の想像力で補って下さいますようお願いいたします(m´・ω・`)m
相変わらずこのサイトは皆様の卓越した想像力によって支えられております(*^-^*)
ではでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
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