08/05の日記

22:57
本誌ネタバレ
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「テメェら!!人のナワバリで寛ぐんじゃねェよ!!」

とバギーが喚く。

「いや〜、行くところがなくてねい。ちょっと泊めてくれよい。」

「こちらも、七武海撤廃により海軍の砲撃により棲み処を壊されてな。」

と二人して大きめのソファに寛ぐ。
そこはバギーというか幹部たちの寛ぎスペースだったが、いまは突然やってきたマルコと鷹の目により占拠されてしまった。
元々、本来のバギーの仲間はみんなそこまで強くないので、一様にバギーのように強気に出れるはずもなし。
むしろ、カバジやモージ、Mr.3はどうしてバギーはそんなに強気に出れるのか不思議でならない。

「そう堅いこというなよ、バギー。」

と四皇である赤髪のシャンクスまでもが、紅茶を飲んでいるのが異様だった。

「そうだよい。器の小さい男だよい。」

「うるせェ!!こちとらそれどころじゃねェんだよ!」

「いいじゃねぇか。今世紀の運だけでなく来世分の運を使い果たしてんだから、もっと喜べよい。」

「ハデにうるせェ!!俺だってな好きでこんなことになったわけじゃねェんだよ!むしろ不幸のドン底だわッッ!!今世紀どころか来世分の不幸が一気に降りかかってきてんだッつーーの!!」

道化のバギーは喚き散らす。
それもそのはず、バギーズデリバリーは王下七武海の威光の元に成り立つ組織である。海賊による略奪行為を許されていたから、海賊派遣会社なんていう世界の常識を覆せていたのだ。それが撤廃となった今こうして、頭を悩ませる。この事業は最早成り立つわけもない。さらには大所帯になってしまった自身よりも強い部下を纏めて行かなければいけないなどとは。

「なんだ、せっかく四皇にまでなったっていうのに。」

シャンクスはもっと喜べよと笑ったが、バギーとしては平和的に安穏と海賊行為をしたいので、決して目立ちたいわけじゃないのだ。さらにはどうなってそうなったのか一度政府と話し合いたいところではあるが、なんの冗談で四皇として自分が選ばれたのか謎しかない。これはもう世界の七不思議だ。

「ところで、旨い酒はないのかよい。」

「テメェ!マルコ!ここは店じゃねェんだよ!呑みてェなら他所あたれや!」

「まぁまぁ。そう怒鳴りなさんな。」

「ワインはあるか?」

「あるか!!テメェも何平然と注文してんだ!」

と、バギーは鷹の目の恐ろしさを忘れて掴みかからん勢いである。

「落ち着けよい。」

「落ち着いてられっか!!」

明日にでも四皇として同業者と海軍に襲われるか気が気ではないのだ。

「少し厄介になるんだから、タダってわけにはいかないよい。」

にやりマルコ。

「左様。襲ってくるものがあらば全力で相手をしてやろう。」

と鷹の目。

「え。戦ってくれんの?」

「当たり前だよい。」

「当然だろう。」

二人は頷き、そこにバギーは希望を見出だした。独りで海軍の包囲網を掻い潜った鷹の目と安定の強さを誇るマルコがバギーの陣営に加われば、最早敵無し!と有頂天である。

気をよくしたバギーは先程の、マルコと鷹の目の注文を叶えるべく部屋を出て、秘蔵の酒蔵があるのだとウキウキといってしまった。

ぱたりと扉が閉まり、バギーが居なくなったのを確認するや否やマルコは視線をシャンクスに。

「これを仕組んだのはお前さんだろい?」

それにニヤリ笑ったが、シャンクスはどこ吹く風だ。

「さぁなぁ。俺にそんな権力はないさ。」

「だが、今回のこれは明らかにおかしい。」

鷹の目は紅茶を飲み干した。

「まだ、王下七武海は納得出きるよい。だが、今回のバギーの四皇入りは明らかに能力の範疇を越えている。お前さんが何かしない限りはねい。」

「どうかな。案外バギーの四皇入りは妥当だと思うがな。考えてもみろよ、『麦わらのルフィ』により、あのビッグマムやカイドウが討ち取られた。残りの海賊に四皇が務まるのか?」

長年無意味に時をやり過ごし、海を漂い略奪行為しか繰り返すことのない海賊が。

「それでもバギーよりマシだろい。」

「同感だ。あの男にそこまでの器量も度量もないだろう。」

お前はかつての同士を売ったようなものだと言外に眼が語っていた。
それにさえ、口角があがりシャンクスは肩を竦めた。

「それをして俺になんの得が?」

「「同盟を組める」」

待ってましたと言わんばかりの二人の反応にシャンクスは声をだして笑いたかった。

「お前さんのアイツに対する執着っぷりは周知の事実だよい。今思うと、王下七武海入りも全て計算だったように思うねい。」

「それは誤解だ。バギーの実力によるものだ。」

「実力、か。」

何とも白々しいと鼻で笑う。

「確かに、アイツの部下は厄介だが。」

所詮烏合の衆。
ひとつに纏めているようでそうでない。
一人一人がアクが強いので、彼らが共闘出来るのかと問われると否やだ。
統率は力だ。だが、ノリだけがいいバギーには荷が重すぎる。

「知ってるよい。今まで散々同盟とか足蹴にされてきたんだろい?」

「まぁ、王下七武海は海軍側だからな。」

「その前から同盟を結ぼうとした矢先に、先を越されたのだろう?」

「だから、七武海撤廃させて、同盟を結ばざるを得ない状況に持ってこさせた。」

バギーを知るものならば、彼の弱さは推して測るほどではないのだ。
『麦わらのルフィ』はバギーを何処と無く知っているようだった。
ならば、一番狙いやすいバギーを狙うのは当然だろう。

「もしかしたら、断られるかもしれないだろ?」

「そうならないように、いろいろ手を回してそうだねい。」

「どうだろうな。」

楽しそうにシャンクスは笑った。
バギーが四皇入りすると予測していたシャンクスは、発表されると最速でバギーが拠点にしている島にいけば、マルコと鷹の目が既にやって来ていたのである。
どうして海の猛者達がバギーに集まるのか定かではないが。
たとえ寄る辺がなくとも、この男たちは海軍に捕まるへまはしないはずであるし、世話になるからといってバギーに手を貸す道理も理由もシャンクスには分からなかった。ただ、自分以外の者がバギーに手を貸すのは面白くない。
バギーが戻ってきたら先ずは二人きりになってとマルコたちの口擊を掻い潜りながら、シャンクスはバギーを捕まえるための幾つもの罠を考えていたのだった。

☆・゚・*:.。.*.。.:*・☆☆・

バギー四皇入りおめでとうございます✨
まさかバギーが四皇いりとは!?
シャンクスが手を回したとかなどの考察が出てたので、すごくうれしいです。
でも、多分そんなことないよい。
シャンバギ好きでバギー好きな私には本当に喜んじゃういいカモです(笑)
バギーが四皇入りしたときに書きたかったです!!もうもう!!凄すぎるけど、比較的狙いやすいバギーに集中砲火されないかびくびくします。だってやられたらバギー出てこないじゃないか!バギーはなんか倒されても死なない安心感がどことなくあるから、ホッとして見れる。命知らずじゃなく何より自分の命が大事で身の程も弁えてるバギーにフラグは立たないと信じてます。多分、危なくなったらシャンクスが守ってくれるはずとか夢見てます。
表立ってとかでなく、そっとこう偶然を装ってとか。だって、公式で
シャンクス→→→→→→→→バギーくらいには見えるのですよ。
バギーからの矢印は一個くらいはありますよ。見えないだけで(笑)

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