09/24の日記

00:14
本誌ネタバレ
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「ラフテルにいこう!」

突然乗り込んできたのは赤髪海賊団のシャンクスを筆頭に副船長のベックマン、ヤソップの幹部も引き連れてやってきた。
いつもならシャンクス一人で船に乗り込んできたのにと。

「あ?」

けれど、振り返ったのはバギーでなくクロコダイルだ。
タバコを咥え、胡乱な眼でシャンクスをみやる。

「ちなみに乗せるのはバギーだけだからな。」

お前らは連れていってやらねェぞと隠しもせずにいう。
もとよりそんな場所など興味はないクロコダイルとしてはいいめいわくだ。

「道化のバギーは貸し出し不可だ。」

クロスギルドのことは知ってるはずだ。
ならばなぜこんなところへやってきたというのだろうか。

「お前、何か勘違いしてるようだから教えてやるが」

ビリッと前触れなくあてられる覇気に眉間の皺が深くなる。

「バギーはお前らのモノじゃねェ」

ゴッッ

さらに増していく圧力は底が見えないほどだ。さすが海軍大将さえも怖気させるその覇気は、海に君臨する皇帝に相応しい。

喉元に刃を突き立てられる感覚にしらず、喉をならす。

「早くバギーをだせッ!」

「テメェは相変わらず他人の船で覇気出すんじゃねェよ!このスットンキョーが!!」

パッコーーン

と、緊迫感を一気に霧散させる軽快な音に一同は一息ついた。
それは相手の幹部も同じだったようで、平静を保っているのは表面上だけ。
首を伝う汗に、一触即発の雰囲気だったといえよう。
鷹の目も背後に控えているとはいえ、幹部共々相手にしていたのでは勝ち目は無いに等しかった。
この空気の読めなさは義兄弟分だからか、それとも元海賊王の船に乗っていた経験からか。
周りを置いてけぼりに二人は、ラフテルに行く行かないと子ども染みた言い争いをしている。

「ラフテルに一緒にいくって約束したろ!」

「ハデアホか!俺様は一言も行くっていってねェんだよ」


「お前あんとき熱だしてたろ!喋れないバギーに変わって約束したんだよ。」

「うるせェ!思い出させんな!つーか、やっぱりテメェが勝手に言ってただけじゃねぇか!」

「うるせェ!つべこべ言わずにいくぞ!」

と最早会話になっていないが、これが赤髪シャンクスの通常運転だった。
クロコダイルは昔遠巻きにみていたきおくのなかではもう少し話の通じる男だったと思うのだが。
一度バギーが絡むと、どうにも赤髪シャンクスからただのシャンクスに成り下がるようだった。

実力行使だとバギーを器用にも片手で押さえつけると、幹部たちから羽交い締めにされ阻止されていた。

「ほら、約束通り相手が拒否したら大人しく引き下がる約束でしょーが」

「バギーは恥ずかしがってるだけだから!」

「ンなわけあるかァアア!」

「だとよ。諦めろ。」

ずるずると幹部総出で船長を運び出す。
なるほど、このために着いてきていたのかと未だに往生際悪く、覇気を撒き散らしながら運び出される男に向かってクロコダイルはなんともいえない表情になった。

「あれがかつてライバルと定めた成れの果てか」

と。


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バギーを連れていきたいシャンクスと、バギーは借金してるからダメなクロコダイルのお話でした。
本誌で相変わらず、ルフィに一番の間違いだと言われてて、面白いです。
でもその直感は当たってるので、何もいえない(笑)


「」

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