長編
□第三章、新たなる出会い
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―近道をしようと、ついつい森の中に入ってしまう一行。
そこで、トドロキにも例の紙が来たことを知った。
「もしかして、全部の鬼に来てるのかもしれないね…。」
イブキが考え込むと
「かもしれん。よっぽど何かあるんだろう…」
とトウキも眉間にしわを寄せる。
「って…ここドコだ??」
いきなりキラメキが大声をあげた。
「そ、そういえば…」
とヒビキ。
「ま、まさか…」
「迷ったぁ〜!?」
そうだと分かった瞬間、一行は慌てはじめた。
「ど、どうすんの〜!?」
「知らないよ!俺に聞くな!」
「トウキさん!仏の声は!?」
「んなもん聞いてる余裕など無い!!」
「え〜っ!?」
森の中で皆がわめいていると、急にどこからともなく馬の足音が聞こえてきた。
「誰か来たのか?」
「助かるの?」
少し表情が明るくなる。
が……木々をかきわけ現れた人々を見た時、そうではないと悟った……。
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