長編

□Sector.1 『復活と結界』
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・・・夜の街を、二人の少女が走っていた。二人は黒装束に身を包み、互いの手をしっかりと握っている。

「どうしよう・・・。」

先を行く少女が、後ろを振り返りながら言う。二人は息を切らせながら、そばの電柱の陰に身を潜めた。
あたりは、不思議な空気に包まれている。月が雲から顔を出し、光が二人を照らし出す。二人は、パンクファッションとゴスロリの二人組だったのだ。

「急ごう。早くあいつらに知らせなきゃ!」
「知らせなきゃ!」

二人はすばやく影から飛び出し、どこかを目指して走り出した。


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