長編
□Sector.3 『神罰と解放』
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ケルベロスの出現に、街は騒然となった。
人々は逃げ惑い、そんな人々をカースやネオゾビル達が襲う。小高い丘の上では、ハ・デスとガジャが満足そうにその様子を眺めていた。
「気分は神罰執行だ。」
「それより私はボウケンジャーどもを消し去りたいのだが…」
「安心しろ。それも全部コイツがやってくれるさ。」
そんな彼らを止めるべく、ボウケンジャー・マジレンジャー達は必死で策を練っていた。
「早くしなければ!街にはネオゾビル達が現れています!」
蒼太は自身のネットワークを駆使し、作戦を考える。
ヒカルも次々と例を考え、また必死で練り直していた。
「何か、文献でもあれば…」
牧野がそう言って本棚に手を伸ばした時、突然パソコンに通信が入る。
『牧野さん!ケルベロスを止める術は存在します!』
小津勇からだった。全員が一気にパソコンにかじりつく。
「本当か?父さん!」
薪人の言葉に、勇は強く頷いた。
『かつては、かの伝説の魔法使いが無限の可能性を秘めた人間の力を借り、封印したという。そう、魔法使いと冒険者達が力を合わせ、奴を封印したんだ。』
その言葉に、その場は静まりかえる。
『君達全員が力を合わせ、奴を封印するんだ。きっと出来る!』
しかし、麗があることに気付いた。
「待ってよお父さん!これじゃあ赤の魔法使いがいないわ!インフェルシアと連絡がとれないの!」
それは勇も承知の上だった。
『魁のことと、ケルベロスの阻止は我々に任せなさい。君達はとにかく街の人達を!』
「分かった!」
ボウケンジャー・マジレンジャー達は強く頷く。ヒカルはチケットを手に、立ち上がった。
「僕もブレイジェルの援護に向かう。皆、後は頼んだよ!」
ヒカルが飛び出し、それに他のメンバーもならった。
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