09/09の日記

19:51
今わかった、この手にだってきっと守れるものがあるって
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9月9日

何か久しぶりに書いている気がする。気づけばこの日記も知らないうちに伝言板か交換日記みたいな感じに変わりつつあるが、いっそのこと世界を渡る度にこいつを放置しておいて誰かに書いて貰うというのも楽で良い。しかし久々に書くもんだから、2つほど書きたいことが溜まっていたりする、正直。とりあえず、先々月に行った世界の話からだ。どうやら新しいライダーも誕生したらしいが、それはまた追々。

たどり着いたのは、俺が見てきた中でも最悪の部類に入るといってもいいくらい、酷い有様だった。進化し、発展しているのは中心部だけ。あとは薄汚れた無法地帯。貧富の差が酷すぎる。そもそも、富裕層が暮らすエリアと貧困層が暮らすエリアを、硫酸の運河で仕切る必要がどこにあるというんだ。しかも、荒れ果てた町をさらに荒らすテロリスト軍団までいやがるとか。警察もやる気なし。全く、救いようがないな。
それでも、こんな町にも英雄はいるんだそうだ。鈴を大事そうに握りしめた子供がうれしそうに話してくれた。彼らの活躍のおかげでテロリストの数も減り、少しは暮らしやすくなったという。しかし正体は一切知られていないらしい。今時、そんな何の見返りも求めずに人助けできる奴なんて珍しい。でも、悪くはない。俺は英雄になる気は、無いけどな・・・

そういえば、その世界を出る直前に一人の男に会った。ダサいパーカー姿で妙に色の白い奴。一見だらしないと思ったが、何か目が、強い意志を秘めているようだった。あいつもこの町の為に何かをやっているのだろうか?


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