言葉
□「爽やかな午後」
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「爽やかな午後」
吹き抜ける初夏の風
髪を服を心を揺らす
高層ビルの街の中
たたずむ僕の
昨夜語った中身なんて
アルコールに霞んでうろ覚え
「まあいいか」と頭の隅に追いやった
流れ行く人の姿がなぜか眩しい
それは内にある眠った野望のせい?
明日に思いを馳せる日々
とうに過ぎたはずなのに
くすぶっているんだ今も
イマイチな僕もまだ
捨てたもんじゃないのだろうか
体を締めるスーツを脱いで
たまには身軽になってみる
背中押す風が心地良くて
なにかできそうな気がした爽やかな午後
2012/04/27