東方幻想狩り
□二次狩り
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「さて……私の言いたい事は分かるわよね」
腕を胸の前で組み、仁王立ちをしているのは、月の頭脳こと『八意 永琳<ヤゴコロ エイリン>』。
もっと簡単に言えば、
( ゚∀゚)o彡えーりん!えーりん!
のえーりんこと『八意 永琳』。
特に大事ではないが二回紹介しました。
その永琳の前で正座をして俯いている男女男男。順番はさっきと同じである。
「輝夜に誘われました」
「自戒に誘われました」
「輝夜に誘われました」
「輝夜に誘われました」
真実とは残酷なものである。
答えが出揃うと共に輝夜はその場から逃げ出した。
その姿はまるでハンターから逃げる獲物の様であった――
「へあっ!?」
――から、呆気なく仕留められた。
現在、輝夜の頭には矢がささり、おびただしい程の流血によるショッキングな光景となっている為、これ以上は絡まないでおこう。
因みに、輝夜は蓬莱人と呼ばれる不老不死の存在なので死んでしまった訳ではない。痛みで気絶しているだけである。
「さて、次は――」
「「「次!?」」」
再び男三人の声が揃う。
『次』と言われた男三人にはショッキングな輝夜の姿が浮かんだからである。
「夕食の買い出しに行ってきてね」
「「「ふぅ」」」
男三人はほっと胸を撫で下ろす。一応、最悪の可能性は無くなったからである。
「ん、買い出し? 俺たちが?」
なぜ? という口振りで自戒は言う。
「だって暇でしょ。徹夜で遊び呆けるんだから」
永琳の鋭い言葉の矢が三人に突き刺さる。
あまりに正論すぎて誰も反論をする事ができなかった。