短編
□D・グレ番外編
3ページ/13ページ
「ま、待ってください!あれには銃は」
効きません、と言う前に銃声が響いた。しかも、驚いたことに、AKUMAの硬質なボディに女性が放った弾丸が大きくめり込んでいた。
「そんなバカな…」
呆然としているアレンの体を、女性がひょいと持ち上げた。
『退避ーーーー!!』
「Σえぇーーーー!?」
女性は子供一人抱えているにも関わらず、ものすごいスピードでAKUMAからぐんぐんと離れていきました。
『よし、ここまでくれば大丈夫だろう』
「…あの、下ろしてくれませんか?」
『ん?あー悪ぃ』
アレンを地面に下ろしたあと、彼女は悪態をついた。
今更だが、彼女かなり柄が悪い。容姿と性格があっていないようで、違和感がある。
『ついてねぇ、知り合いに会いに来ただけなのに、AKUMAに出会うなんて…』
頭をかきながら、ため息を吐く。
.