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□立海テニス部副部長真田弦一郎に降り掛かる悪夢〜ここが教室って忘れないで!〜
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ある日の3-B。
「柳生!」
「おや、仁王君」
「お前さん、何しよん!」
「はい?」
「これこれ!」
「これ?あぁ、仁王君の提出用のノートじゃないですか。仁王君がうちに忘r」
「なして提出したんじゃ、あほんだら!」
「提出日に出さなければ仁王君が困られるかと思いまして」
「っだああ!いっぺん死んどけくそ紳士!」
「ちょ、仁王君。そこまで言われる筋合いはないのですが」
「そんなんこれ見てからものゆわんかい」
「………何ですかこれは」
「俺の提出用ノート」
「知ってますよ。ですから、この、ノートの見開き2ページ分を埋め尽くしている私の名前は何かと聞いているのです」
「呪い」
「……幸村くんはそこまで到達したのですか」
「ばーか。よう見てみんしゃい、俺ん字じゃろうに」
「あぁ、確かに。良かった」
「幸村にゆっとこ」
「すみません仁王君お願いです許して下さい」
「安心せい、ゆわん」
「それで、何故仁王君が私の名前を?」
「えぇか柳生。俺が柳生んち行った日んこと、よぉぉぉぉく思い出せ」
「仁王君は宿題をされていて、私は読書をしていましたね」
「そ。で、宿題終わって暇じゃったから話し掛けたっちゅーに読書に忙しい柳生はずーっとシ・カ・ト」
「それは…、すみません」
「ムカついたけぇ呪いかけよったん」
「ふふふ、要するに暇だったから私の名前書いてたんですね。可愛らしい」
「うっさい。後で消そう思っちょったんに、そん後から柳生さん急に盛りまくるけの。激しすぎて記憶飛んだわ」
「それは仁王君が誘って来たからでしょう?しかもあの時は貴方が上に乗ったじゃないですか!」
「どっちにしろ突っ込まれとんのは俺じゃボケ!っちゅーかお前さんも仕舞にゃもっとケツ振れだの何だのゆーたやろがっ」
「だからそれは雰囲気というものがありましてね!貴方が苛めて欲しいみたいな表情をされるから!」
「しちょらんわこん色ボケ鬼畜紳士がっ!俺がどんだけ嫌っつっても顔射したくせ!」
「それは貴方が中出しをねだるからでしょう!腹を下すからいけないと何度も言うのに!」
「中出しがダメなら顔射するんが普通(はぁと)みたいな言い方すんな!大体お前さんはな、」
「柳生に仁王、お前たちは一週間部活に参加するなぁぁぁぁぁぁ!!!」
真っ赤な顔でそう叫んだ真田は、教室を飛び出し部室へ向かったが、その様子は野性の象(意外と凶暴)のようであり、ピンクの頬が更に薄気味悪さをプラスしていたらしい。
end