短い夢

□"好き"って早く言えばよかった…
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私は、もう自分がやりたいこと全てやってしまおう、そう考えた。
応接室に私は足を向ける、ヒカリさえも移さない瞳を持って..。

応接室に着くと同時に扉が開いた、出てきたのはデートしに行こうとする雲雀恭弥..

彼が欲しい、

衝動的私の体は動いた、雲雀恭弥の胸倉を掴み私に引き寄せ彼の顔を私の顔に近づけた。
あの時の彼女の立場になりたい..
そう思っていたら私は雲雀恭弥の唇を奪っていた..。
彼の唇はとても柔らかく温かかった。

雲雀恭弥は行き成りの事で目を見開いて私を驚いた表情で見詰めていた。
その反面、私は満足的な笑みを浮かべスカートを翻し其の場から立ち去った。

嬉しかった、彼の唇を奪えたこと.. 
彼の驚いた表情が見れたこと..

でも、そんな感情をもてたのは最初だけ..
後悔は後から来た、私はなんてことをしてしまったのだろうと。
友達の彼氏にキスをしてしまうなんて、私はなんて最低な人間なんだろう。
欲望だけで突き動かされてしまう自分が憎くて憎くて..気持ち悪くて、気持ち悪くて..

願ってはいけない事を願ってしまった...私

こんな自分なんて要らない、イラナイ..
さようなら、サヨウナラ...

浮遊感に陥った私の視界に入ったのは..、コンクリートで固められた地上。

(何時か貴方と逢える日が来たら...、その時は、"好き"だってちゃんと言うから。)

END
→あとがきb((
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