短い夢

□何よ、並盛なんか滅んじゃえ!
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『ねぇ、恭弥先輩。私の事好きですか?』

誰からも恐れられる並盛一強い男"雲雀恭弥"を私はかれこれ一時間ぐらい口説いている。
私が口説いた男は何時も簡単に堕ちる
のに何故かこの男は堕ちない。
ムカツク、何で堕ちないのよ。
本当はこいつ"男"じゃないんじゃないの?

「…僕は君より並盛の方が好きだ」

…何だろう今の言葉聞いた瞬間、胸の辺りがぎゅって何かに縛られた、そんな痛みが走ったよ。
腹立つ、何で、何で私に堕ちないのよ。
しかも並盛の方が好きだなんて…。

流石の気の強い私でも傷ついたわ。
こんな感情初めて、本当に。

『何で、何で私の事好きじゃないのよ。意味分からないわ…』

思わず漏らしてしまった自分の心の中の言葉。
雲雀恭弥は小さくクスリ、と笑うと私の頭をくしゃりと撫で。

「僕はそう簡単に手に入らないよ、そこ等の男と一緒にしないで。あと、僕は恋愛とかそういうの興味ないから。今一番大切なのは"並盛"ただそれだけだ」

…私の心、崩壊。
完璧に振られた、あぁ…何か虚しい自分。
男にもててるだなんて…そんなこと無かった。
私には魅力が無いんだ、並盛以上の。
だけど其れを認めるのが悔しいから私はこう叫んでやった。

『このっ、並盛バカ!!』


(何よ、並盛なんか滅んじゃえ!)
(咬み殺す!)(ふん!アンタなんか大っ嫌い!綱君とか骸とかの方が優しくて大好き!)(君趣味悪すぎ)

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