短い夢
□ねぇ、私を殺して?
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生きる事に疲れた私
だから、幼馴染の恭弥に頼んだんだ。
私を"咬み殺して"と
でも、何故か恭弥は"厭だ"と言った。
何故?如何して?
私をこの世界から解放してよ、
辛いの、この世界で生きるのが。
こんなに辛い思いをして未来何か良い事でもあるの?
無いよ、そんなの。私に限って。
一生辛い思いをして生きるんだ私は。
そんなの嫌、私はこの世界から逃げるんだ。
誰が何と言おうと逃げてみせる。
お願い、恭弥。私を"●して"
(ねぇ、私を殺して?)
(寒い、でも温かい。何でだろう?あぁ、そうか…私恭弥に咬み殺されたんだ。でも何で温かいの?血の温度?ううん、違う。恭弥の涙の温度、それと恭弥の体温だ…。―…有難う、恭弥。私の願いを聞いてくれて、そしてさようなら)