短い夢

□貴方の人生を僕にください、
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 いらない、いらない、こんな人生。
 灰色の人生等私は要らない。
 自ら人生を捨ててやるわ。

 自傷行為を始めて一週間、腕には包帯をぐるぐると巻きつけ学校に登校する私を学級の人達は軽蔑的な目で見る。
 
 自傷行為なんてして何が楽しいんだ?
 そんな事して何か良い事あるの?
 自分を傷つけて辛くないの?
 痛くないの?

 最初はそう聞いてくる学級の人達(他人)
 私は問いかけられても無視。
 次第に聞くのも面倒臭くなったのか学級の人達(他人)は私から遠ざかった。 

 やっと一人になれる、そう思ってた。
 一人例外な人物がいた。
 私から遠ざかる事も無く、問いかける事も無くただ私の傍に何時も居るオッドアイの瞳を持つ端麗な顔をした男、六道骸。
 
   六道骸だけが私を理解してた。

 骸と一緒に居る時だけ灰色な人生に色が付いた。
 

「寂しい…の、骸」

 久しぶりに喋った気がした。
 
 骸は一瞬驚いた表情を浮かべ私を見る、優しい表情を浮かべ大きな手で私の頬を撫でてくれる骸に愛しさが何時の間にか込み上げてきた。

「僕が居ますよ、だから寂しい事なんてありません」

 骸の優しい言葉は私の胸の中にあった何かを溶かしてくれた。
 其れと同時に私の頬には涙が流れていた。

「…骸、私泣いてるの?」

 小さく頷いて肯定する骸をじっと見つめて。

「骸、私、骸の事好き。愛してるの、ずっと傍に居て」

 首に腕を回し骸を私へと抱き寄せ耳元で囁く。
 骸は何故か嬉しそうな表情を浮かべ何度も頷き。

「勿論です。貴方が望むのならずっと傍に居ますよ。例え僕と貴方が何時か死んでも又何処かで巡り会い、僕は貴方の傍に居ます。」

 世界全てに色が戻った。
 空、地、植物、建物全てに色が付いた。

 あぁ、私が求めていたのは"愛"

「貴方の人生を僕に下さい」
(骸、私の人生全て貴方にあげる。だから貴方の人生を私に頂戴?)(喜んで、僕は貴方の物同然ですから)

―――――――――――――

シリアスなのだろうか、甘いのだろうか?
謎だぁw
End:Resを聞いてたら思いついた(´ω`)
あれ、このサイトで初めてじゃない?
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2010/10/29

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