イザシズ

□愛してるを知らない。
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「シズちゃんって俺のこと好きでしょ?」





「…………はぁ?」





人気の無い放課後の教室。橙色の空が、静かに夕暮れを主張している。




「…………うぜえきめえ失せろ。」




単語と単語の間に息も付かずに罵声を吐き出す。




「うはっ、酷いなあ…」




台詞とは裏腹に全く気にしない様子で微笑む。




「…いいから失せろ………」




そう言うと無視してその前を通り過ぎようとした。




「っ…………?」




しかし、その手を掴まれ一瞬動きが止まった。




「…無視?」




「………………いぃざぁやぁ?」
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