探偵の事件簿C






『おはよう綱吉、今日の依頼はもう来てるかい?』

ツ「…はい」


依頼主、依頼内容などを簡単にまとめた紙を受け取る


『ん?大事なクライアントの所が空欄じゃないか』

ツ「…ホームズさん、実は俺が依頼したんです」





『ぇ、本当に?』

ツ「何ですかその目は。どんなに探したって隠しカメラなんて見つからないですよ」


綱吉が…普段大人しそうな顔して師匠ともいえる私を時々ゴミを見るような目で見てくる綱吉が…まさかそのゴ、じゃない、私に依頼してくるなんて、ドッキリとしか思えないじゃないの!


『まぁいいさ、クライアントはクライアント。それで綱吉、君の依頼内容聞かせてもらえるかな?

もちろん私たちの仲だ。依頼料は受け取れないよ…』

ツ「…ホームズさんっ!!!」

『だからお願い。没収されたDS返してください

「それは駄目」

『ケチ!!!』

ツ「大事なクライアントの話を聞いてるときにドラクエやるあんたが悪い!!!」

『だってさ〜内容が内容だったじゃん!前の彼がしつこい?ここは恋愛相談所になった覚えはないね!!』

ツ「あーじゃあ聞きますけどね!!!〜―…」

『〜…!』







―30分後―


『…で、ストーカー被害にあってると。…さっきはごめんね』

ツ「はい、最近エスカレートしてきて。。…いや、もう気にしてませんから」

『じゃあとりあえず張り込みやるから、一日を普通に過ごしてみて。
何かあったら電話してね。雲雀警部連れていくから現行犯逮捕するよ』

ツ「ありがとうございます!!」

『ちなみに心当たりは…?』

ツ「獄寺く…いやでもまさかな…」




―3時間くらい後―



雲「なんで僕まで…こっちだって治安を守るために毎日忙しいっていうのに」

『いつもの掃除ってやつですか』


治安を守るとか言って暴力を暴力で制する雲雀警部はなんなのだろうか。


雲「いいんだよ、僕はハンムラビ法を信仰しているだけだから…あ」


綱吉が出かけるみたいだ。
不安なのかこちらを確認してから歩きだす…多分商店街にでも向かうのだろう


『…雲雀警部、あれは?怪しくないですか!!?』

雲「む…怪しい…怪しいよ!!あの小学生!!!何でわざわざ歩いてはしゃがんで、歩いてはしゃがんで…」

『恐ろしく無駄な行動ですね…しかも心なしか、綱吉の歩くスピードに合わせてるように見えなくもないじゃないですか!!!最近の子供は物騒ですね』

雲「年上好きにも程があるね。小学生にして愛の重みを知らず知らずのうちに犯罪へと繋げてしまうなんて…


あ!ランドセルから携帯を取り出したよ!!カメラ付き携帯。しかも画素が高くて手ブレ補正できるレア物じゃないか」

『隠し撮りはアレで…?恐ろしい!!!』


携帯電話を取り出したかと思えばこちらをチラチラ見ながら、何かに追い込まれたような様子で誰かと話してるようだ。

その様子はまさに挙動不審としか思えない!!!


『警部…ゴク』

雲「うん、間違いないよ…でもまさか小学生の上、複数犯だったなんてね。」

『仲間への連絡が終わったようです!!あっ!!!』


綱吉が向かったと思われる商店街へ行く…アレ?綱吉どこ行った?まぁいいか…


『きっと途中の公園で仲間達と合流するんですよ!』

雲「君は左、僕は右からだ!いいねっ」

『はい!!いきますよ…』


あわてふためく犯人を威圧しながら左右から挟み打ちにする…そして、、


「『つーかーまえt「逮捕しますよ」…は?』」


「さっきこの子から通報があってな、挙動不審な男女にストーカーされてるって。


な、ボウズ?と振り向いた笑顔がステキな近所で評判の交番のお兄さん、山本巡査に捕まった探偵と「ごっ誤解だよ!!」と余計誤解されそうな有りがちの台詞を喚き散らす上司であるはずの警部は署まで同行する羽目になったのであった。






【尾行?ストーカー?だよ、ホームズさん】
{ったくホームズさんってば…どこ行ったんだよ!!
プルルル
{綱吉…
{もう、何処ですか?!俺不安で…!!
{…署。並盛署。。グスッ
{何でだァァア!!!




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