dream

□04
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苦手だった


努力なんてしてないんじゃないか

相手の技を自分の物にして

凄いとは思うけど

「へとへと」なんて通り越して「ぐったり」する程の練習を積み重ねる彼に比べたら
格好よさなんて微塵も感じない






そう思っていた

あの日までは

彼と別れてから

独りになってから


ようやく狭かった視野が開けてきて

あの人も実は努力家だったんだ

なんて

新たな発見をした

少しだけ

かっこいい...なんて思ったり

それでも

彼の影が脳内から消えないのは何故なのか

考える事はやめた

考えたら気付いてしまうから


だから無視した

「今でも大好き」

そんな感情なんてきっとすぐに消えていくだろう

はやく

はやく消えてしまえ

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