中編小説「聖者の行進」
魔法少女。
魔導士。
インキュベーター。
そして、魔女。
有史以前から続く希望と絶望を巡る戦いは、一人の少女の祈りによって一応の終止符が打たれた。
人はそれを『円環の理』と呼ぶ。
確かに、新しいルールは作られた。
しかし、僕らがやっているのはスポーツの試合じゃない。
願いを叶えた代償に、命がけの戦いを宿命付けられることに、今も変わりはなかった。
かつて『まどか』という少女の切なる祈りによって世界が構築されてから十数年の歳月が流れ―
救いようのない世界は、再び滅亡の危機を迎えようとしていた―
□表紙を開く
□解説を読む