Maine【種】

□メビウスの輪 
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C.E.30年代にピークを迎えた遺伝子改変ブームによって、人類は新たな対立の図式を作り出すこととなった。
受精卵の段階で遺伝子を操作して生まれた、
「コーディネイター」と呼ばれる新たな人種は、
旧来の人類「ナチュラル」にとって脅威となった。
彼らコーディネイターは、
知力・体力すべての能力についてナチュラルを凌駕し、その数少ないものの。
学術・スポーツなどあらゆる分野のトップを占めるようになる。
やがてその格差が対立を生み、数において不利なコーディネイターは地球各地で迫害をうけることとなった。
住み慣れた地球を追われ、彼らがめざした安住の地は宇宙だった。
のちにコーディネイターの本拠地となる
“プラント”はC.E.50年代から着工し、
エネルギー問題に悩む地球に、
豊富な宇宙資源から得られたエネルギーと無重力を生かした工業生産物を供給する役割を負っていた。
その利益は一部の地球におけるオーナー国が独占し、
彼らは“プラント”に武器と食糧の生産を禁じることで、自らの支配を確固たるものとした。いわれのない支配と搾取。
当然コーディネイターたちはそれに反対し、独立と対等貿易を地球側に求めた。
繰り返し話し合いの場が持たれたが、そのたび決裂に終わり、両者の緊張は徐々に高まっていく。 
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