FF8 スコール連載
□*脅迫*
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ある日。授業が終わり放課後になってセルフィとシュウ先輩に呼び止められた。とりあえず席に座らせられて、教室に残るのはその3人のみとなった。
「えっと、何ですか…」
「~何ですか?~じゃないよ」
「そーそー!ちゃんと話してもらうからねー?」
妙にニヤニヤする2人。…あまりいい予感がしない。
「…?」
「何ポカンとしてるの!」
「ズバリ聞いちゃうよー?」
「ど、どうぞ…?」
「「スコールとどういう関係なの??」」
「…へ?」
2人の質問に目を丸くしてしまった。そんな名無しさんに対し「とぼけないでよ〜w」なんて言いながら迫ってくる。
「あんなに2人で一緒にいて、今更何でもないだなんてないでしょ?」
「付き合ってるのー?」
「え、えーと…」
「あっ、アタック中だったり?!片思いとか?」
「そうならあたし応援しちゃうよー!」
「…」
2人が期待のあまり目をキラキラさせていて。とりあえず自分の思いのまま「…そんなこと考えた事なかった」と言うと今度は2人が目を丸くした。…な、何で?
「…まさかとは思うけど、友達感覚だったり…?」
「うん?えと、スコールは大事な友達…」
そこまで言うと、シュウは名無しさんの両肩を掴んで揺らして話しはじめた。
「いい?スコールはお友達とかつくって馴れ合うような人じゃないんだよ?!何の理由も無しにあんたと接する訳ないじゃん!」
「わわっ、ちょ、シュウせんぱ…」
「そ•れ•に!あんたには恋愛とかそういうのに疎すぎ!」
「う、うとい…?」
「男の視線に気づかないうえそれに…」
「な、何のことですか…」
「自覚を持てってこと!」
「…(スコールにも言われたような)」
言いたいこと言ったシュウはふうっと息をついてやっと椅子に座った。
「…とりあえず、ちゃんと考えた方がいいよ」
「え…」
「スコールのこと!ね?」
「…」
「…なーに困った顔してんのさ」
「ゆっくり考えるんだよー?」
そう言うと2人はサッサと教室を出ていった。
…スコールとの関係なんてそう深く考えた事なかった。以前シュウ先輩に似たような事を問いかけられたが、その時と今のスコールに対する気持ちはずいぶん違ってきてる気がする。気のせいかもしれないからよくわからないけど。
というか今まで恋愛とか一目惚れすらしたことがない。男の子と関わることもなくって。さっきシュウ先輩が男の視線とかなんとか言ってたけど本当にどういうことだろうか…
そんなことをずっと考えていて、気がつけばすでに日が沈むころであわてて寮に戻った。
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