FF8 スコール連載
□*気持ち*
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-翌日
「寝坊した…!」
昨日もなんだか眠れなくって夜中の12時過ぎくらいもずっとベッドの上をゴロゴロしていた。ここにきて1ヶ月は経つがいまだにここのベッドに慣れなかった。それからいつの間にか寝ていて、起きて時計を見ればHRが始まっている時間だった。
慌ててベッドから飛び起きて着替えて身支度して寮から出て行った。
「いつも寝てるけど遅刻したことないのに…!」
そのとき
ドン!
寮の案内看板が見えて、慌てて走っていたせいか周りが見えておらず、何もない廊下に足をつかえて転びそうになった。よろけてもう駄目だ、と思ったら誰かに腕を捕まれ支えられていた。
「ごめんなさ…」
「…」
「あ…えと」
「…なんだ」
「…スコール?」
支えてくれた相手はスコールだった。
ありがとうとお礼を言うとスコールは黙って掴んでいた腕を離し、そのまま歩いて行こうとした。
「あ、あの」
「…?」
「もしかして今から教室行く…の?」
「…いや、訓練施設に」
「あ、HRでないんだね…訓練しにいくの?」
「…サイファーに呼ばれてる」
「サイファー…?」
「ああ」
するとそのままスコールは訓練施設へと歩いて行った。腕にはまだスコールに支えられた感覚が残っていた。
-教室
「名無しさん遅いよ〜もうHR終わっちゃったよ〜?」
「えー…」
教室に入るなりア−ヴァインにそう言われ、ガックリした。それでふとさっきの出来事を思いだし、寮に戻ろうとするア−ヴァインを慌てて引き止めた。
「なんだい??」
「ね、サイファーっていう人知ってる?」
「さ、サイファーかい?名無しさんはそんな人が気になるの〜?」
「そ、そんなのじゃなくて…」
「ん〜僕は知らないほうがいいと思うけどね〜」
「何で?」
「あんな野蛮な存在知って得することなんかないからさ。で、あそこにいるのがサイファーだよ〜」
ア−ヴァインが指差す方をたどり、見えたのは3人の男女だった。あの中の誰?と聞くと真ん中の男だと言った。その人は昨日手帳を拾ってくれた男の子だった。
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