FF8 スコール連載

□*その存在は*
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スコールは1人訓練施設で訓練をしていた。最近サイファーから挑発される事が全くなくなり、不思議に思った。
何故なのかと考えてみれば思い返すのは前の保健室での名無しさんとの会話。
まさかとは思うがホントに言ったのか。いやそのまさかなのか。

目の前に飛んでくる小さなモンスター2匹をガンブレードで一気に斬りさいた。

どうも最近自分がおかしい。名無しさんのことだ。
保健室で手当てされた後、名無しさんが去り際に言った言葉に自分は聞き覚えがあった気がした。
いや、確実に過去で一度聞いていた。だけどその事を問いかけたら彼女は首を横にふった。
やっぱり違うのだろうか。でも自分が相手を引き止めてまで聞くことなのだから…
それに、名無しさんの表情は、優しくて懐かしい。

きっと、彼女は弱い。強さではなく、心が。いや、強いのからこそで弱いのかもしれない。


「…俺は」


何を思っているんだろう。いや、でもそう思う。わからないけど、いつしかの昔の記憶のせいなのか。

-守りたい、て。

そして守らなきゃいけないんだ、と言うのが自分の中にあった。




- (血流すようなこと、しないでね。そんな姿、見たくない)
 

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