拍手夢
□ひば
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そうだ、約束だ。
僕は生きなきゃ。
「哲、止血して。」
「はいっ!」
僕は彼女の待ってくれている家に帰って、ただいまって言うんだ。
ここで死ぬ訳にはいかない!
止血が終わり、周りを見渡すと、沢田たちにさりげなく庇われているのが分かった。
悔しいけど、有難い。
さっきの僕は、敵が突っ込んできたとしても闘えない状態だったから。
敵はほぼ壊滅寸前だった。
「じゃあ、さっさと片をつけようか。」
「なっ、恭さん、重症でしょう!」
「何言ってるの?これくらい擦り傷だよ。」
僕は言うがいなや哲の制止も聞かず、トンファーを構えて駆け出した。
あいにく、庇われっぱなしは性に合わなくてね。
君の為に、ちゃんと生きて帰るよ。
待っててね。
檜葉
─花言葉は
「私の為に生きて」
![](http://id46.fm-p.jp/data/34/BlankaRozo/pri/111.jpg)
Photo by季節の花300
2008年 1月後半掲載
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