拍手夢
□マーガレット
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「やあ。」
『雲雀さん!?えっと、あの…お早うございます!』
「クスッ、もう“お早う”の時間ではないね。」
僕がそう言うと、あっ、こんにちは…いや、こんばんは?とか少し慌てながら言う彼女は凄く愛らしかった。
「花占いしてたの?僕もしようかな。」
『え、ひ、雲雀さんも…?……好きな人…いるんですか?』
君だよとは言わず、ただ、いるよとだけ答えて、一輪の花を手にとった。
「あの子は僕の事を、好き、好き、好き…。」
『え、それちょっと違いません?』
「これでいいの。…好き、好き、好き、好き。ふぅっ、好きだってさ。」
『そうですね。』
彼女は小さく笑いながら言った。
「この花占いあたると思う?」
『はい。』
「ねえ、僕の事好きになってよ。」
『はい。……って、えぇ!?』
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